2014 Fiscal Year Research-status Report
乳がん個別化医療における治療方針決定支援技術の経済評価研究
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25460610
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
近藤 正英 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70334068)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 乳がん / 個別化医療 / 診断技術 / 経済評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳がん個別化医療における治療方針支援技術の経済評価研究の第2年度の研究として、治療方針決定支援技術として国際的に最も研究が進んでいる多遺伝子アッセイの最新技術の経済評価研究を進めた。欧米で開発が進み標準診療に組み入れられてきている21遺伝子アッセイに対して、我が国で開発が進んできており実用期に入りつつある95遺伝子アッセイについて、日本の保険診療への導入の文脈での費用効果分析に着手した。 第一に、95遺伝子アッセイの経済評価を行うために必要不可欠な、標準診療と95遺伝子アッセイに基づいた診療との比較が可能になる患者群の再発予後データを入手した。具体的には、開発時のValidation studyのデータを経済評価用に再分析した結果の提供を受けた。第二に、競合する先行技術である21遺伝子アッセイや70遺伝子アッセイについて、自身が報告してきた経済モデル(Kondo et al. Breast Cancer Res Treat. 2012 Jun;133(2):759-68、Kondo et al. Breast Cancer Res Treat. 2011 Jun;127(3):739-49)の再発・予後部分を現行の治療と成績にアップデートした。今後は、データとモデルを連結して経済評価を完了する。 この研究は、欧米で標準化している21遺伝子アッセイよりも優れていることが示されつつある国産技術の95遺伝子アッセイに関して、その普及の鍵となる経済評価研究を国際的に発信するものとして有意義なものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
経済評価のオリジナルワークとして対象とする治療方針決定支援技術の研究開発は速度が速いが、研究最終年にに合う形で国際的に大きなインパクトが見込める技術を対象にすることが出来たから。
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Strategy for Future Research Activity |
95遺伝子アッセイの経済評価用データセットとアップデートした原発性早期乳がん治療・予後モデルを連結して経済評価を完了し、国際がん総合誌等で成果を発表する。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Survival of HER2-positive primary breast cancer patients treated by neoadjuvant chemotherapy plus trastuzumab: a multicenter retrospective observational study (JBCRG-C03 study).2014
Author(s)
Takada M, Ishiguro H, Nagai S, Ohtani S, Kawabata H, Yanagita Y, Hozumi Y, Shimizu C, Takao S, Sato N, Kosaka Y, Sagara Y, Iwata H, Ohno S, Kuroi K, Masuda N, Yamashiro H, Sugimoto M, Kondo M, Naito Y, Sasano H, Inamoto T, Morita S, Toi M.
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Journal Title
Breast Cancer Research and Treatment
Volume: 45
Pages: 143-153
DOI
Peer Reviewed