2013 Fiscal Year Research-status Report
雲仙普賢岳災害被災者におけるトラウマティックストレスの長期経過研究
Project/Area Number |
25460626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
木下 裕久 長崎大学, 大学病院, 講師 (10380883)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 疫学研究 / 災害精神医学 |
Research Abstract |
平成25年度は、アンケート調査の準備に時間を要したため、アンケートの実施は平成26年度にずれこむことになった。特に調査項目の中の、東日本大震災の影響をどう評価するかの質問項目を作成するにあたり、対象者に心理的負担がかからず、かつ最近の自然災害の影響が過去にトラウマティックストレスを受けた方にどう影響するかを適格に評価できる項目をどう設定するかに時間を要した。予算執行は平成26年度に繰り越し、研究遂行の予定である。長崎県島原市在住の3000名に対しアンケート調査への協力を依頼し、1.1 調査項目:アンケートの内容は、General Health Questionaire 30(GHQ-30)、Impact of Event Scale-Revised(IES-R)を主体とし、あわせて被災状況、現在の健康状態、社会経済的状況、教育歴等を尋ねるものとする。(これまでの調査の経験から、600名程度の返送を期待する。) 1.2 上記より得られたデーターを解析する。特に、主にIES-Rの結果を基にして、対象者をPTSD群と非PTSD群に分け、それぞれの該当者に対して研究の第2段階への協力依頼を行う。(データーがきちんとそろった対象者は、約400名程度と仮定。このうち、PTSD群は、10%程度約40名と推定)これらの解析を基にして、一部を学会等で発表する予定です。そして、27年度に、以下の第2段階の調査を行う予定です。 2.1 同意を得られた方に対して、PTSD臨床診断面接尺度(Clinician,s Administered PTSD Scale;CAPS)を用いた面接を行い診断を確定する。この際にアルコール依存症、うつ病、Panic障害等の並存する精神神経疾患を持つものは、対象から除外する。並存精神疾患除外のために、構造化面接M.I.N.Iを使用する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度は、アンケート調査の準備に時間を要しました。調査項目がほぼ固まったため、平成26年度は、長崎県島原市在住の3000名に対しアンケート調査への協力を依頼する方針です。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、長崎県島原市在住の3000名に対しアンケート調査への協力を依頼する。1.1 調査項目:General Health Questionaire 30(GHQ-30)、Impact of Event Scale-Revised(IES-R)を主体とし、あわせて被災状況、現在の健康状態、社会経済的状況、教育歴等を尋ねるものとする。(これまでの調査の経験から、600名程度の返送を期待する。)1.2 上記より得られたデーターを解析する。特に、主にIES-Rの結果を基にして、対象者をPTSD群と非PTSD群に分け、それぞれの該当者に対して研究の第2段階への協力依頼を行う。(データーがきちんとそろった対象者は、約400名程度と仮定。このうち、PTSD群は、10%程度約40名と推定)の予定でしたが、これを26年度に行う予定です、その後、これらの解析を基にして、一部を学会等で発表する予定です。そして、27年度に、以下の第2段階の調査を行う予定です。 2.1 同意を得られた方に対して、PTSD臨床診断面接尺度(Clinician,s Administered PTSD Scale;CAPS)を用いた面接を行い診断を確定する。この際にアルコール依存症、うつ病、Panic障害等の並存する精神神経疾患を持つものは、対象から除外する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、アンケート調査の準備に時間を要し、アンケート調査に使用予定であった予算が未使用となっております。 平成26年度は、当初の計画に沿って、予算執行の方針です。第1段階の調査として、長崎県島原市在住の3000名に対しアンケート調査への協力を依頼する。 調査項目:アンケートの内容は、General Health Questionaire 30(GHQ-30)、Impact of Event Scale-Revised(IES-R)を主体とし、あわせて被災状況、現在の健康状態、社会経済的状況、教育歴等を尋ねるものとする。これらより得られたデーターを解析する。特に、主にIES-Rの結果を基にして、対象者をPTSD群と非PTSD群に分け、それぞれの該当者に対して研究の第2段階への協力依頼を行う。
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