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2015 Fiscal Year Annual Research Report

褐色細胞腫の遺伝子診断法の推進とコンパニオン診断法開発を含む分子標的薬の研究

Research Project

Project/Area Number 25460671
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

川上 康  筑波大学, 医学医療系, 教授 (70234028)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島野 仁  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20251241)
竹越 一博  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40261804)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
KeywordsSDHB / 悪性褐色細胞腫 / コンパニオン診断法
Outline of Annual Research Achievements

悪性褐色細胞腫は内分泌疾患の中で代表的な難治性疾患にもかかわらず予測法が確立されていなかったが、最近有望な悪性マーカ-と考えられるSDHB遺伝子が出現した。申請者らはSDHB遺伝子解析の実施体制の整備を進めてきて、本邦でも悪性との関連を明らかにしてきた。したがって、本研究ではSDHBを用いた臨床的対応法(早期介入法)の確立を第一の目標とし、早期診断・予後改善に結び付ける事を目標とする。
本研究で181例解析済みである.発端者151例中変異陽性は59例で,変異陽性率は39.1%(59/151)(内訳:SDHB.27例,SDHD.5例,VHL.18例,RET.3例,TMEM1127.3例,MAX.3例)。本邦においても遺伝性はやはり10%を遥かに上回っている。以上より遺伝的なバックグランドを持つ褐色細胞腫・パラガングリオ-マは本邦でも決して稀な疾患ではないことが判明した。
悪性褐色細胞腫診断の最大の問題点は、初診時に良性・悪性の鑑別が不可能な点である。従って遠隔転移によりはじめて悪性と診断されるが、その時点では臨床的に手遅れになっている場合さえ経験される。それゆえ、内分泌領域における難治性疾患として、早期診断法と有効な治療法の確立は焦眉の急である。今後SDHBを分子マーカーとすることで、良性・悪性の鑑別が可能になれば早期の介入も可能になり予後の改善が期待される。
筆者らの検討でも、悪性例31例の解析で15例がSDHB陽性であり、そのうち13例(87%)が腹部パラガングリオ-マが初発であった。この結果は、SDHB変異陽性悪性の褐色細胞腫は高率に腹部が初発である、という欧米の先行報告に合致する。

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Published: 2017-01-06  

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