2015 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトCD4+T細胞における転写因子STAT5Bの遺伝子制御機能の解析
Project/Area Number |
25460697
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
金井 孝裕 自治医科大学, 医学部, 講師 (00398504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小高 淳 自治医科大学, 医学部, 講師 (70382885)
青柳 順 自治医科大学, 医学部, 助教 (80438639)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群 / T細胞 / STAT5B |
Outline of Annual Research Achievements |
結果1 ヒトT細胞上における、STAT5Bによる制御遺伝子の一部を明らかにした。これらのSTAT5B制御遺伝子は、小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群の、ネフローゼ期にみられる徴候を説明しうるものであった。本結果をさらに確認すべく、患者血清中の上記遺伝子産物濃度を測定したところ、小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群の、ネフローゼ期に上昇し、他のネフローゼ症候群のネフローゼ期では、上昇していないことがわかった。これにより、これにより、STAT5Bが、小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群の病勢に関連することを示すことができた(投稿準備中)。
結果2 T細胞をもちいて、STAT5Bに対する共役因子候補蛋白質を検出したが、実験手法を変えると、異なる結果となってしまった。 その後、再現性を確認するため、複数回、同じ実験を行ったが、異なる結果となった。これが、検出されるべき蛋白質が、複数存在するのか、ヒトT細胞のheterogeneityを反映しているのか、現時点で確定できていない。
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