2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25460702
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
桧貝 孝慈 東邦大学, 薬学部, 准教授 (70297711)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | CD94 / NKG2D / NKG2A |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、IL-2シグナル伝達とCD94、細胞傷害活性との関連性を比較・検討した。はじめに、糖鎖依存性細胞傷害におけるIL-2刺激の影響を解析するために、sLeX高発現細胞を作成し、IL-2刺激の有無による細胞傷害活性をエフェクター細胞(KHYG細胞)を使用して解析した結果、24時間のIL-2刺激により約3倍の傷害活性の上昇が認められた。そこで、sLeXを糖鎖リガンドとするNK細胞上レクチン受容体であるNKG2Dによるシグナル伝達を解析した。sLeXを高発現しているHep細胞培養上清由来トランスフェリン(HepGF)をプレートに固相化後、IL-2刺激したKHYG細胞を添加して糖鎖刺激した。その後、NKG2Dのアダプター分子であるDAP1のリン酸化を免疫沈降およびウェスタンブロット似て解析した結果、IL-2刺激によらずDAP10のチロシンリン酸化が認められた。このことから、糖鎖リガンドとNKG2Dの結合は、IL-2非依存的に起こりうる可能性が考えられた。そこで、糖鎖刺激によるNKG2Dシグナルに影響を及ぼすCD94,NKG2A,CのIL-2刺激による発現をフローサイトメトリーにより解析した結果、CD94, NKG2Dは不変であり、NKG2Cは発現していなかった。しかしながら、NKG2Aは、わずかに発現の低下が認められた。以上の結果および平成26年度に得られた結果から、IL-2刺激により①NKG2A発現の減少 ②CD94-NKG2Aの細胞膜上の非局在化が認められた。これらのことから、IL-2によるNK細胞活性化時には、糖鎖リガンドの刺激ではNKG2Aによる抑制性シグナルを抑制し、より積極的にNKG2Dからの活性化刺激を伝達することで、細胞傷害を発揮する可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)