2014 Fiscal Year Research-status Report
Pathogenesis analysis of sciatica on lumbar disc herniation. Changes of nerve root evoked potentials and oxygen concentration induced by intraoperative SLR test
| Project/Area Number |
25460719
|
|---|
| Research Institution | University of Fukui |
|---|
Principal Investigator |
小林 茂 福井大学, 医学部附属病院, 准教授 (80234821)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | 神経根 / 坐骨神経痛 / 椎間板ヘルニア / ＳＬＲテスト / 根電位 / 根内血流 / 酸素濃度 / 脊柱管狭窄 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
これまで腰椎椎間板ヘルニアでみられる根性疼痛（坐骨神経痛など）の発現機序の解明に下肢の運動によって可動する神経根そのものの機能変化に着目した研究は少なく、手術中にヘルニア摘出後の神経根機能の改善を確認することは、術後の遺残性疼痛を予防し、今後の更なる治療成績を向上させるうえで重要である。そこで本研究では、手術中にstraight leg raising(SLR)テストを施行し、ヘルニア摘出前後の神経根の動態と機能（根電位、根内血流）の変化を観察してきた。そして、手術中に椎間板ヘルニアの摘出直後に神経根の機能回復が得られたかどうかを容易に確認できる検査法を確立するために、神経根内の酸素分圧を測定する装置を開発している。また現在、手術時採取した神経根との癒着組織の病理学的検索、そして術後のＭＲＩ像を経時的に観察し、根性疼痛の発現機序を検索している。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腰椎椎間板ヘルニアの患者数が少ないこと、また神経根酸素濃度の測定装置の作成が遅れているため。しかし、術中の神経根の癒着状況、根電位測定、椎間板ヘルニアや癒着組織の病理学的検索、そして術後のＭＲＩ像によるヘルニア塊の変化についての検索は順調に進んでいる。
|
| Strategy for Future Research Activity |
平成27年6月までに神経根酸素濃度の測定装置が完成予定あるため、装置の完成後、神経根内の酸素濃度を計測していく予定である。また、術中の神経根の癒着状況、根電位測定、椎間板ヘルニアや癒着組織の病理学的検索、そして術後のＭＲＩ像によるヘルニア塊の変化についての検索も更に進め、根性疼痛の発現機序の解明を進めていく予定である。
|
| Causes of Carryover |
神経根酸素濃度の測定装置の作成が遅れているため、使用額の差額がついた。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年6月までに神経根酸素濃度の測定装置が完成予定あるため、装置の完成後、神経根内の酸素濃度を計測していく予定である。
|
