2015 Fiscal Year Research-status Report
心・腎・眼疾患の包括的予防のための新しいバイオマーカーに関するコホート研究
Project/Area Number |
25460739
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山岸 良匡 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20375504)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯 博康 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50223053)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | NT-proBNP / 腎機能低下 / 心電図異常 / 眼底変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、茨城県某市(40歳以上人口65,000人)における40歳以上の住民を対象として、健診時に心・腎・眼連関に関わるバイオマーカーに関する疫学調査を約1万人に実施し、新しいバイオマーカーが従来の循環器疾患の危険因子、栄養摂取状況、及び社会経済心理要因とどの程度強く関連しているかを定量的に分析する。さらに構築したデータベースをベースラインとして、この集団を10年以上追跡することにより、これらのバイオマーカーが真に疾病(脳卒中や虚血性心疾患に加えて心不全、腎疾患、眼疾患)の発症と関連しているか否かを明らかにすることを目的とする。予定している10000人のうち、平成27年度までに8070人についてデータ収集を行った。そして、高血圧、糖尿病、心電図異常、腎機能低下、眼底異常について、NT-proBNPとの関連を断面で分析した。NT-proBNPと高血圧との間には弱い相関が認められた(対数変換1標準偏差増加当たり性年齢調整オッズ比[9 5%信頼区間]=1.16[1.10-1.22])。NT-proBNPと糖尿病との問には相関はなかった。NT-proBNPと心電図異常(2.65[2.36-2.97])、腎機能低下(1.47[1.38-1.57])、眼底異常(1.46[1.27-1.67])との間には有意な相関が認められた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集は順調に進んでおり、計画通り進捗している。
|
Strategy for Future Research Activity |
データ収集は順調に進捗しておる。最終年度である28年度中にデータ収集・整理を完了し、研究を総括するとともに、追跡体制の整備を進める。
|
Causes of Carryover |
本年度に予定していた入力・データベース構築作業等が一部残存しており、残存した作業を次年度に繰り越して実施する計画である。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に上記作業にかかる人件費として使用する計画である。
|