2013 Fiscal Year Annual Research Report
ロコモーティブシンドロームの運動機能検査の基準値の設定とリスク因子の解析
Project/Area Number |
25460746
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村本 明生 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (90597858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今釜 史郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40467288)
伊藤 全哉 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (50447819)
安藤 圭 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40566973)
松本 智宏 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (40635570)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ロコモーティブシンドローム / 運動機能検査 / 基準値 |
Research Abstract |
ロコモーティブシンドローム(以下ロコモ)の頻度および程度を調査した。ロコモと診断されたのは男性で10.2%(17/167人)女性で20.1%(48/239人)で、ロコモの割合は女性で有意に高かった(p<0.01)。男女別のロコモ該当者比率は60代で6.1%, 10.2%、70代で9.4%、24.7%、80代で37.5%、66.7%であった。男女別のロコモ25の平均スコアは60代で5.2点、6.8点, 70代で6.8点、10.0点、80代で15.3点、22.0点であった。中高齢者のロコモは女性に有意に多く(p<0.01)また、年齢とともに頻度および程度が増すことが明らかとなった。 ロコモの指標として有用な運動機能別のロコモ基準値をROC解析を用いて求めた。男女別の基準値は3mTUGが6.7秒,7.5秒、開眼片脚起立時間は21秒,15秒、背筋力は78kg, 40kg、10m歩行時間は5.5秒、6.2秒、最大1歩幅は119cm, 104cm、握力は34kg,22kgであった。 この結果を用いることにより、ロコモの診断がアンケートによる主観的な診断のみでなく、客観的運動機能データを含めたより確実な診断ができるようになった。また、各個人の運動機能別の能力・特性を把握・評価できるため、栄養・運動などのロコモ予防・脱却の介入をする際の具体的な目標や計画を定めることができるようになり、さらに各運動機能の改善・悪化度合いを具体的な数値で評価できるようになった。
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Research Products
(5 results)