2014 Fiscal Year Research-status Report
一般男性集団における睡眠時無呼吸と潜在性脳動脈硬化との関連の探求
Project/Area Number |
25460747
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
高嶋 直敬 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80435883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤吉 朗 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (10567077)
上島 弘嗣 滋賀医科大学, アジア疫学研究センター, 特任教授 (70144483)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 地域一般住民 / 睡眠時無呼吸 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は一般地域住民から年齢層化無作為抽出した集団のうち頭部MRI検査等の潜在性動脈硬化に関する調査に協力が得られた調査協力者に対して、新たに睡眠時無呼吸に関する検査を同意を得て追加で行い、睡眠呼吸障害の地域における実態を明らかにするとともに潜在性動脈硬化症との関連について検討を行うものである。 平成26年度は調査を54回実施し、68歳から80歳までの男性330名に睡眠時無呼吸調査への協力依頼を行い、同意の得られた271名(同意率82%)について酸素飽和度の測定及び睡眠呼吸障害の問診票であるEpworth sleepiness scale(ESS)による問診を実施した。 睡眠呼吸障害の指標として3%ODI≧15と定義した。3%ODI(Oxygen Desaturation Index、酸素飽和度低下指数)は睡眠時に酸素飽和度が3%以上低下し、2分以内に元の値まで回復した場合をdipと定義し、dipの1時間当たりの回数を示す指標である。68歳から80歳までの地域一般男性住民においては呼吸障害に該当したものは20%と達した。また3%ODI≧15あるいはESSが11点以上の日中の強い眠気がある者を合わせると全体の1/4がこれに該当した。 この結果はこれまでの輸送機関職員など職域での健診結果では7%程度と報告されていることから、本調査集団でが職域と比較して有病率が高い可能性が示唆された。高齢者から調査を行っていることから今後、より若い年代での調査が実施されることから、年齢階級を調整した詳細な検討を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年単年度では調査は予定通り進んでいるが、平成25年度の調査開始が当初予定の9月から12月にずれ込んだことから、現時点での全調査人数等は当初予定と比較するとやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
調査日を増やし、月8回程度行うことで平成27年度中は約300名の調査を予定しており、当初の目標人数での調査終了を予定している。
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Causes of Carryover |
平成25年度の調査が遅れたことにより平成26年度に調査費用の大半が持ち越しとなったが、平成26年度の調査人数が平成25年度の未調査人数と平成26年度の調査予定人数を合わせた人数より少なかったことから次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、調査回数を当初予定より増加させて、月当たり7回程度で調査の実施を予定している。これに伴い検査消耗品、調査員・調査協力者謝金等の調査関連経費が平成27年度の当初予定額に加えて必要となるためこれらの調査関連経費として使用を予定している。
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