2013 Fiscal Year Research-status Report
加齢性疾患・生活習慣病の新しい予防因子であるビタミンDの大規模コホート研究
Project/Area Number |
25460780
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
斎藤 トシ子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (40339958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ビタミンD |
Research Abstract |
今年度は、収集データのクリーニングを行い、基礎集計および追跡方法の確立を行うことを目的とした。 新潟県村上保健所管内の村上市、関川村、粟島浦村の40から74歳までの全住民(34,802人)のうち、血液検査を受けた人は9,085人であった。ビタミンDレベルの指標として血漿中の25-hydroxyvaitamin D [25(OH)D] 濃度をLiaison 25OH Vitamin D Total assay (DiaSorin Inc, Stillwater MN, USA)法にて測定した。対象者の平均年齢は59.2 (SD 9.2)歳、男性の参加率は44.2%であった。血中25(OH)D濃度の平均値は49.9 nmol/L (SD 18.4)であった。採血を行った月別に見ると、血中25(OH)D濃度が最も高かったのは9月(58.8 nmol/L)であり、最も低かったのは4月(42.6 nmol/L)であった。年齢別の血中25(OH)D濃度は、45歳未満の群(41.5 nmol/L)で最も低く、74歳以上の群(54.3 nmol/L)で最も高かった。性別では、男性の25(OH)D濃度(55.9 nmol/L)が女性(45.2 nmol/L)より有意に高かった(P<0.001)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、本研究では地域住民一万人を対象として血液中の25-hydroxyvitamin D濃度の測定と生活環境調査を行なうこととしていたが、最終的な参加人数は9,085人であったことから、基礎集計は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、生活習慣データとクロス解析することにより、地域住民における血中25(OH)D濃度の決定要因を明らかにすると共に、村上地区の医療機関、保健所、市村より、対象疾患の罹患、死亡情報、転居情報等の情報収集を継続していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
停電対応に向けて、冷凍庫の補助装置を購入したいと考えたため 冷凍庫補助装置の購入など
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Research Products
(3 results)