2015 Fiscal Year Annual Research Report
加齢性疾患・生活習慣病の新しい予防因子であるビタミンDの大規模コホート研究
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25460780
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
斎藤 トシ子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (40339958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ビタミンD / コホート研究 / 加齢性疾患 / 生活習慣病 / 予防医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、①疾患発生の追跡、②ビタミンDコホート5年後追跡予備調査を行った。新潟県村上保健所管内の村上市、関川村、粟島浦村の40から74歳で、血中25-hydroxyvaitamin Dの測定を行なった9,084人を解析対象とした。死亡情報を村上保健所において調査し、2013年までの死亡者数は30人であった。骨粗鬆症性骨折については、地域における病院と整形外科クリニックにおいて悉皆的に調査し、2016年3月の時点において大腿骨近位部骨折7件、橈骨遠位端骨折44件、脊椎骨折20件、その他の四肢骨折20件を得た。要介護認定者数については、対象となる市村において調査し、2015年度末までに要介護認定者は55人であった。2015年度末までの新規のがん発生情報を新潟県がん登録より得て調査し、全がん237人の情報を得た。骨粗鬆症性骨折については、血中25-hydroxyvaitamin Dレベルと骨粗鬆症性骨折の予備的解析を行なった。ロジスティック回帰分析により、25-hydroxyvaitamin Dレベルの骨折全体、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、脊椎骨折のオッズ比は、それぞれ1.007 (P=0.3720)、0.992 (P=0.7505)、1.010 (P=0.3781)、0.992 (P=0.6630)であった。統計的に十分なパワーを得るため、今後も継続的して症例数を増やす必要があるこが示唆された。
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Research Products
(2 results)