2014 Fiscal Year Research-status Report
遺伝的リスクを考慮した個別化大腸がん予防の実用化への試み
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25460786
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
細野 覚代 愛知県がんセンター(研究所), 疫学・予防部, 主任研究員 (80402600)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 遺伝環境交互作用 / 大腸がんリスク予測 / 個別化がん予防の実用化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度に考案した大腸がんリスク予測モデルを別の研究対象者グループを用いて再検証した。研究成果を英語論文にまとめ、現在投稿中である。 個別化がん予防実用化に向けての一般向け説明用コンテンツの作成に関しては、当部ですでに成果を報告している乳がんリスク予測モデルを使って実施した。平成26年8月にあらかじめ作成した説明用コンテンツに関するインタビュー調査を行い、説明用コンテンツを改善した。 平成26年12月名古屋市在住の40-60歳代の女性29名を対象にインフォームドコンセントを得た後、作成した説明用コンテンツを使って乳がんリスク予測モデルの内容説明を行い、生活習慣調査と遺伝子検査を実施した。 平成27年2月に研究参加者に個別の乳がん罹患リスクを報告した。リスク予測モデルに関する理解度や結果報告後のリスク認知についてもアンケート調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子多型情報と環境要因を組み合わせた大腸がんリスク予測モデル作成が順調に進んでいる。 一般の女性向けに、環境要因と遺伝要因を組み合わせた個別乳がんリスク予測モデルを説明し、個別に乳がん累積罹患リスクを報告した。 質問票調査や電話インタビューでは、説明用コンテンツの評価は高く、リスク予測モデルに対する理解度も良い。
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Strategy for Future Research Activity |
乳がん累積罹患リスクを報告後、約二年間追跡調査を行い、リスク認知や検診等の保健行動の変化を追跡する。 インタビュー調査をもとに説明用コンテンツをさらに改善する。 また、大腸がんリスク予測モデルの論文は早期のアクセプトを目指す。
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Causes of Carryover |
実施したジェノタイピング数が予定よりも少なかった。 海外での成果報告に参加できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新しくレビューした遺伝子多型のジェノタイピングにかかる試薬代と人件費、リスク予測モデルの改善、リスク予測モデル説明用コンテンツの追加印刷、追跡調査等の通信費等。
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