2014 Fiscal Year Research-status Report
労働者における慢性腎臓病の発症に関する大規模前向きコホート研究
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25460810
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
上原 新一郎 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00628696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 朝茂 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10381980)
佐藤 恭子 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00381989)
圓藤 吟史 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20160393)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 疫学 / 慢性腎臓病 / 危険因子 / 健康診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病は、末期腎不全や循環器疾患の重要な危険因子であり、早期の慢性腎臓病を捉え、その危険因子を明らかにすることは極めて重要な課題である。慢性腎臓病は進行が緩徐であるため早期リスクを検討するためには、長期間繰り返して腎機能を評価する必要がある。我々は、職域の前向きコホート研究から、6年間の毎年の健康診断時のeGFR、蛋白尿の結果を用いて早期の慢性腎臓病の発症に関する危険因子を検討してきた。その結果から血圧の構成因子との関連性、喫煙との関連性、慢性炎症との関連性について報告してきた。しかし、慢性腎臓病の発症に関する危険因子はまだ十分に解明されておらず、さらに長期にわたる観察研究による検討が必要である。 平成26年度は、平成25年度からの継続としてデータベースの整備、データベースのクリーニングを行い1万人規模の慢性腎臓病の危険因子を検討する前向きコホート研究の構築を行った。データの管理、解析に関しては、大阪市立大学大学院医学研究科産業医学にて行った。 平成26年度は、11年間のコホートを用いた解析を行い、平成25年度に引き続き「生活習慣と早期の慢性腎臓病の発症」について検討した。アルコール飲酒パターンと慢性腎臓病との関係(American journal of nephrology 2014;40(6):516-22)について論文発表を行った。さらに、「生活習慣病と早期の慢性腎臓病の発症」について検討した。糖尿病ステイタスと独立した因子であるBMIと慢性腎臓病について学会発表(第74回アメリカ糖尿病学会(2014/6/13-17;サンフランシスコ))を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題1.慢性腎臓病の発症の危険因子を検討するコホートの整備を行う;データベースの整備を行いデータベースの構築を行った。 課題2.生活習慣と早期の慢性腎臓病の発症の関係についての関係を検討する;整備されたコホートを用いて、生活習慣と慢性腎臓病の関連について解析を行った。アルコール飲酒パターンと慢性腎臓病について論文発表した。 課題3.生活習慣病と早期慢性腎臓病の発症の関係についての関係を検討する;整備されたコホートを用いて、生活習慣と慢性腎臓病の関連について解析を行った。糖尿病と独立した危険因子である体格指数と慢性腎臓病について学会で発表した。 課題4.進行した慢性腎臓病の発症についての関係を検討する;整備されたコホートを用いて、生活習慣と慢性腎臓病の関連について解析を行った。 課題5.糸球体過剰ろ過に対する危険因子について検討する;整備されたコホートを用いて糸球体過剰ろ過について解析を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
課題1.慢性腎臓病の発症の危険因子を検討するコホートの整備を行う(研究代表者である上原、研究分担者である林、佐藤);平成26年度までに構築したデータベースをもとに、さらにコホートの整備を継続する予定である。データの管理、解析に関しては、大阪市立大学大学院医学研究科産業医学にて行う。 課題2.生活習慣と早期の慢性腎臓病の発症についての関係を検討する(研究代表者である上原、研究分担者である林、佐藤);飲酒習慣、体格指数などの生活習慣と早期の慢性腎臓病の発症関係を順次検討する。 課題3.生活習慣病と早期の慢性腎臓病の発症についての関係を検討する(研究代表者である上原、研究分担者である林、佐藤);脂質や血圧などの生活習慣病と早期の慢性腎臓病の発症関係を順次検討する。 課題4.進行した慢性腎臓病の発症についての関係を検討する(研究代表者である上原、研究分担者である林、佐藤);生活習慣や生活習慣病と進行した慢性腎臓病の発症関係を順次検討する。 課題5.糸球体過剰ろ過の危険因子を検討する(研究代表者である上原、研究分担者である林、佐藤);生活習慣や生活習慣病と糸球体過剰ろ過との関係を順次検討する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた平成26年度の雑誌掲載数が減ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今回の研究では、産業医学の現場の健康診断データを有効活用することで、健康診断に関する費用は発生しない。看護師や健診担当の医師の人件費は、データ提供の企業の本研究の重要性と趣旨に賛同があり、研究費としての必要経費は計上していない。
統計ソフトSTATAのアップグレード(@160,000円)、統計ソフトIBM SPSS保守契約更新(@150,000円×1)が必要である。学会発表に関する旅費(国内@60,000円×1、海外@350,000円×2回)、学会誌掲載料(@100,000円×3回)が必要である。
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Research Products
(2 results)