2013 Fiscal Year Research-status Report
減量後の体重のリバウンドに関与する生物学的および心理社会的要因とその機序
Project/Area Number |
25460820
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
小林 章雄 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池本 竜則 愛知医科大学, 医学部, 助教 (40448387)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 肥満 / 減量 / リラクセーション / ストレス / リバウンド |
Research Abstract |
24 歳から59 歳までの男性50名(平均年齢42.2歳)を栄養・運動指導群25名、リラクセーション・栄養・運動指導群25名の2 群に割りつけ、ベースラインでの測定(測定1)とリラクセーション群のみ自律訓練法の教示と実行を3ヶ月間行ったあとの測定(測定2)、その後12週間の減量プログラムを実施しプログラム終了時の測定(測定3)を行った。測定項目は身体計測項目として、1)栄養調査として3 日間の食事記録と7 日間の嗜好品記録2)調査票による項目として、既往歴、自覚症状、喫煙習慣、飲酒習慣、生活活動時間、職業性ストレス簡易調査票、ストレスイベント、POMS短縮版、ピッツバーグ睡眠調査票、時間割引率、ニューカッスルパーソナリティー評定尺度 3)血液検査項目としてレプチン、グレリン、インスリン、IL-6,、TG、HDL-Cho、LDL-Cho、γ-GTP、AST、ALT、血糖、HbA1c、hsCRP、尿酸、4)身体計測項目として、身長、体重、BMI、体脂肪率、腹囲径、上腕囲径 5)運動負荷試験として、トレッドミル運動負荷試験ブルースプロトコールでの12 誘導心電図、血圧、呼気ガス分析 6)24時間連続生理機能測定として、多機能ワイヤレスホルタ記録器による心電波形、身体加速度、携帯型自動血圧計による血圧測定をおこなった。心電波形は解析センターにて、心拍変動にもとづく心臓自律神経機能指標を中心に出力した。全データの結合と異常値のチェックおよびクリーニングを経て、一部の項目についての解析を行っている。このうち、リラクセーションを加えたプログラムの減量および減量の維持に及ぼす効果は、職場のストレスがある状況下でより明瞭となる可能性、また、リラクセーションのレプチンへの効果が職場ストレスの有無によって異なる可能性などについては、学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の被験者の確保(50人)と2種類のプログラムの提供、3回にわたる検査については、本学の運動療育センターの設備等を有効に活用することによって順調に研究を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラム終了後48週目、72週目に、栄養調査、調査票、血液検査、身体計測、運動負荷試験、24時間連続生理機能測定を行う。実施体制は、ベースライン時と同一である。これらの測定を終了した後に、ベースライン時、減量プログラム終了時、減量後の測定値について経時データベースを再構築し、減量終了時の体重から72週間後への体重増加をリバウンドとして、それを最もよく予測する指標、また指標間の生理学的連関について解析しリバウンドに至るメカニズムを解明する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
トレッドミル検査等で補助者への謝金を予定していたが、実際には運動療育センターの職員(看護師1名)の協力が得られ、不要となったため。、 今年度は、検査補助者への謝金が必要となる見込みであり、その他、資料の整理およびデータ入力補助者への謝金を計上した。また、研究成果を公表し、最新の情報を収集するために関連する国内学会への参加旅費を計上した。
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Research Products
(5 results)