• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Research-status Report

処方せんの多目的性分析による医療安全のための問題解決的アプローチ

Research Project

Project/Area Number 25460854
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

渋谷 昭子  日本大学, 医学部, 助手 (20611619)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 根東 義明  日本大学, 医学部, 教授 (00221250)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords医療安全 / 医療の質 / ヒヤリハット / 処方せん / 時間軸
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、処方せんが持つ患者への投薬、薬剤の調達、会計という多目的性に着目して、医師、薬剤師、看護師、会計担当者の行為とそれを行うために必要な情報との連関を時間的相関関係から可視化することにより医療安全への問題解決方法を提案することである。平成26年度に実施した内容は下記のとおりである。
1.行為と情報との連関を分析し、VMPP(Visualization of Multiple Purposes for Prescription)マップの作成
(1)医師の投薬行為、薬剤師の調達行為、看護師の与薬行為、会計担当者の医事会計行為のそれぞれの一つ一つの行為とそれを行うために必要な情報との連関を分析した結果について5W1HとDoの分析を行い、作成したマトリックステーブルの内容について検討を行なった。
2.実際の医療事故とヒヤリハット事例報告書のマッピング
(1)(財)日本医療機能評価機構で公開している医療事故報告書の報告書データにより処方せんの多目的性に関する医療事故とヒヤリハット事例を抽出し、時間軸に沿ってどの行為で発生しているか、起因している情報はどれかを分析し、VMPP上にマッピングを行った。その結果、薬剤や実施行為の確認の不備、情報伝達の不備、医療職間の不確かな業務連携、薬剤知識の不足等の発生要因が明らかになった。さらに、時間、行為と情報の連関について、発生要因ごとに把握しやすいマッピングの工夫について検討を行なうことが必要である。
最終年度は、パイロット的に医療事故とヒヤリハット事例報告書等の実データを用いたより具体的なVMPPマップを作成し、原因分析と安全対策への有用性についてアンケート調査により検証する。さらに、実際の診療現場での安全対策に結び付けるために、VMPPマップの情報構造をXML化してシステムにデータベースとして組み込んで活用できる仕組みを検討する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成26年度以降の研究計画として立案した(財)日本医療機能評価機構で公開している医療事故報告書の報告書データにより処方せんの多目的性に関する医療事故とヒヤリハット事例を抽出し、時間軸に沿ってどの行為で発生しているか、起因している情報はどれかを分析し、VMPP上にマッピングを行っている。時間、行為と情報の連関について、発生要因ごとに把握しやすいマッピングの工夫について検討を行なうことが必要であるが、おおむね予想した範囲内であり、研究計画の進捗に大きな影響はなく、おおむね順調に進捗している。

Strategy for Future Research Activity

昨年度の結果をもとに、パイロット的に医療事故とヒヤリハット事例報告書等の実データを用いたより具体的なVMPPマップを作成し、原因分析と安全対策への有用性について医師、薬剤師、看護師、会計事務職に対するアンケート調査等により検証する。さらに、実際の診療現場での安全対策に結び付けるために、VMPPマップの情報構造をXML化してシステムにデータベースとして組み込んで活用できる仕組みを検討し、研究成果をまとめる予定である。研究計画に大きな変更はない。

Causes of Carryover

平成26年度は、予定していた国内外の学会等への参加はほぼ行ったが、前年度からの旅費の繰越しがあったこと等により、旅費の次年度使用が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度は、成果発表のための国内外の学会等参加や、調査・情報収集のための打ち合わせへの参加の回数を増やし、計画に沿った旅費の使用を行う。

URL: 

Published: 2016-05-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi