2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒト培養バレット上皮のエピゲノム解析と幹細胞性の実証を基盤とした新規予防治療法
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25460923
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
盛一 健太郎 旭川医科大学, 医学部, 講師 (70455715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 裕輔 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, その他部局等, その他 (30400089)
藤谷 幹浩 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80322915)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | バレット食道 |
Outline of Annual Research Achievements |
conditional reprogramming法によるバレット食道細胞の分離・増幅とその特性検証;内視鏡により得られたバレット食道癌検体を用いてROCK阻害剤の存在下でのマウス胎児線維芽細胞との共培養によるCR法を用い,前癌病変であるバレット食道組織から分離した初代細胞を分離・増幅を行っている.現報告時点で継代可能な初代細胞を有している.特性の検証では,細胞免疫染色において上皮マーカーが陽性であり,現在phenotypeについて検証中である. 酸・胆汁酸負荷による分化マーカー,幹細胞経路への影響;酸や胆汁酸負荷といった逆流性食道炎刺激を初代細胞に与えて,分化の影響を検討している.現在までのところ一定の条件下で,分化の方向性や幹細胞性に関与する可能性を考える結果が得られている.さらにこれらの条件下での各種阻害薬を投与して同様に検討中である.また,不死化した正常食道扁平上皮細胞株であるHet1Aを用いて同様の検討が進行中であり,今後比較検討を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでにバレット食道の初代細胞培養法の確立に時間を要したことと,培養に時間がかかるためやや遅れていた.現在では培養法が確立されつつあり,研究を加速させることができると思われる.
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Strategy for Future Research Activity |
今まで得られた結果の検証を行うとともに,機能解析を進めてHet1Aや初代培養細胞を用いて実際にバレット食道癌への分化を阻害出来ないか検討する.さらにバレット食道の分化誘導に関与する未知の経路を探索するために,バレット食道とバレット食道癌の初代培養細胞を用いてトランスクリプトーム解析を行う予定である.
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Causes of Carryover |
初代培養細胞の培養法確立までに時間がかかった結果,次年度まで本研究の1年延長を申請することになった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
既に必要な物品はあるので,消耗品の購入に使用する.
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Research Products
(1 results)