2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25460942
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤村 理紗 千葉大学, バイオメディカル研究センター, 助教 (30376363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幡野 雅彦 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20208523)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 腸管神経 / 腸内フローラ / 腸内細菌化 / nNOS / IgA |
Research Abstract |
腸管神経が過多である、Ncx-KOおよびKif26a-KOマウスを用いて、(1)腸管神経と腸内フローラとの関わりに関する解析、(2)腸管神経と腸管免疫細胞との関わりに関する解析を行った。 (1)糞便培養法による腸内フローラのスクリーニングを行ったところ、Ncx-KOおよびKif26a-KOマウスでは、マッコンキー培地を用いた好気培養法において、野生型と比較して10-1000倍コロニー数が増加した。さらに16srRNA-RealTimePCR法により、Ncx-KOでは腸内細菌科(Enterobacteriaceae)の増加を認めた。さらにDSS投与化において、上記のバランス異常がさらに悪化した。以上から、Ncx-KOおよびKif26a-KOマウスでは、腸内フローラがバランス異常をおこしていることがわかった。一方で、Ncx-KOマウスでは、腸管神経過多による腸管神経由来NOの産生が過多であるため、nNOSインヒビターであるL-NPAを投与して同様に検討を行った。投与前後においては、マッコンキー培養および腸内細菌化の数に特に変化を認めなかった。しかしながら、Ncx-KOマウスでは、nNOS由来NOによって腸管上皮細胞のニトロ化およびe-cadherinの発現低下が認められ、神経過多による上皮細胞のダメージを起こすことが明らかとなった。(2)Kif26a-KOマウスでは、糞便中のIgA減少傾向を認めた。 以上の結果から、神経過多であるNcx-KOおよびKif26a-KOマウスでは、腸内フローラのバランス異常が起こっており、腸管神経過多にともなうNOよる影響であることが推測された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
腸管神経過多であるNcx-KOマウスにおいて腸内フローラのバランス異常を明らかにしたこと、また、腸管における腸内神経由来NOの役割について解明が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
腸管神経由来NOもしくは腸内神経と、腸内フローラのバランスの関係について明らかにする。培養法、16srRNA-RealTimePCR法と合わせて、次世代シークエンサーを用いた腸内細菌の解析について検討を行う。また、腸管免疫について、経口免疫法を用いてIgA産生能について明らかとし、腸管免疫担当細胞の抽出により解析を行う。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Plant homeodomain finger protein 11 promotes class switch recombination to IgE in murine activated B cells2014
Author(s)
J. Ikari, A. Inamine, T. Yamamoto, H. Watanabe-Takano, N. Yoshida, L. Fujimura,T. Taniguchi, A. Sakamoto, M. Hatano, K. Tatsumi, T. Tokuhisa1 & M. Arima
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Journal Title
Allergy
Volume: 69
Pages: 223-230
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Tumor-suppressive microRNA-29a inhibits cancer cell migration and invasion via targeting HSP47 in cervical squamous cell carcinoma.2013
Author(s)
Yamamoto N, Kinoshita T, Nohata N, Yoshino H, Itesako T, Fujimura L, Mitsuhashi A, Usui H, Enokida H, Nakagawa M, Shozu M, Seki N.
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Journal Title
Int J Oncol.
Volume: 43
Pages: 1855-1863
DOI
Peer Reviewed
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