2013 Fiscal Year Research-status Report
誘導がん幹細胞の大量増幅と、HSP結合抗原パルス樹状細胞による個別化がん免疫誘導
Project/Area Number |
25460966
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Center for Clinical and Biomedical Research, Sapporo Higashi Tokushukai Hospital |
Principal Investigator |
蘆田 知史 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, IBD研究部, 部門長 (50261409)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 裕輔 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, 再生医療研究部, 部門長 (30400089)
井内 康之 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, 再生医療研究部, 研究員 (90640615)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 細胞治療 / 樹状細胞 / 初代培養 |
Research Abstract |
我々は、既報のConditional Reprogramming法を用いて、微量ながん組織から初代腫瘍細胞を分離し、その増幅を試みた。本法は線維芽細胞をfeederとして、ROCK阻害剤Y27632を含む培地を用い酵素処理した癌組織を播種するものである。Feeder細胞としてMMCで不活化処理を施したマウス線維芽細胞Swiss 3T3を用いた。腫瘍組織の酵素処理にはLiberase DH(Roche)を用い、組織由来の線維芽細胞の混入を防ぐため、大阪成人病センターの井上らの研究グループが考案したcancer tissue-originated spheroids (CTOS)法の初期プロセスを取り入れた。腫瘍組織を酵素処理した後に、single cellを40μL径のstrainerで除去したorganoid fractionをヒトES細胞用培地にて一晩浮遊条件下にて培養すると、辺縁が明瞭なsphere状の構造体を形成する。この構造体は、既報の通り腫瘍細胞が腺管単位で細胞間接着を維持し、線維芽細胞を含む間質成分の混入の少ない細胞集団であった。このようにして得たsphere状のorganoidを5%ウシ胎児血清ならびに10μM Y27632を含む培地を用いてfeeder細胞上に播種することで、2~3日以内に純粋な上皮成分からなる初期コロニーの増殖が観察された。また、これらの増殖細胞は継代増幅が可能であった。このような過程を経て増幅した腫瘍細胞の遺伝子発現プロファイルをFFPE切片から調製された腫瘍原発巣サンプルと対比する作業を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究計画は達成できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
申請時の計画に従い、平成26年度の研究を推進する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度内に納入された備品の決済の一部が年度末を超えたため。 平成25年度に納品された備品の支払に充てます。
|