2014 Fiscal Year Research-status Report
ポスト肝炎ウイルスにおけるミトコンドリア障害と過剰鉄が誘導する肝発癌機構の解析
Project/Area Number |
25461019
|
Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
是永 匡紹 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (70420536)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 一素 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (40345971)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 酸化ストレス / ミトコンドリア障害 / 脂肪肝 / 鉄過剰 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪肝モデルであるC57BL/6N(N)ではcontrolであるC57BL/6J(J)に比べ、肝ミトコンドリア呼吸鎖複合体IVのsubunitであるCOX7a2のメチレーションがその機能障害や脂肪酸分解抑制に左右していると考えられたため、脂肪性肝疾患発がんモデルであるSTMEマウスを用いてその経時的変化と確認中である。また鉄キレート剤をSTMEマウスに脂肪性肝炎発症後3週間経口させたところ、肝細胞障害が軽減されていることが明らかになった。一方で肝硬変完成後に経口させても、肝発がん抑制効果を認められず、鉄過剰抑制は慢性肝炎時期から開始すべきと考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス研究では仮説通りの結果が得られており、解析・論文化に耐えられると考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでに解析から脂肪性肝疾患時の鉄過剰状態亢進の原因の一つとしてミトコンドリア呼吸鎖複合体IVのエピゲノム変化が考慮され、STMEマウス他、別モデルでの評価を確認する。鉄キレート剤は肝炎発症早期から使用した方が良い可能性があり、現在、その発がん抑制効果についても確認中である。
|
Research Products
(6 results)