2015 Fiscal Year Annual Research Report
心筋症症例に対するT2*緩和時間を用いた心臓MRIによる心臓鉄量の評価
Project/Area Number |
25461078
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
神崎 裕美子 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80445999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石坂 信和 大阪医科大学, 医学部, 教授 (20270879)
寺崎 文生 大阪医科大学, 医学部, 教授 (20236988)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 心臓MRI / T2* / 鉄代謝 / 心機能 / 心筋症 |
Outline of Annual Research Achievements |
対象は2011年から2015年に大阪医科さ医学循環器内科で心臓MRIを受けた149例で行った。この中で48名の拡張型心筋症、16名の肥大型心筋症、心疾患のない18名、およびサルコイドーシス症例7症例において、心臓MRI T2*撮像を連続して行い、臨床像との解析を行った。心臓T2*値は、正常群に比し、拡張型心筋症、サルコイドーシス症例において低値であることを示し、肝臓T2*値は変化がないことを示した。さらに心臓T2*値の値が遅延造影と関係なく証明できたことが明らかになった。また心機能低下に関与することも明らかになった。これらは、心臓T2*、鉄代謝を反映し、それらが心機能に与える影響を示唆した。これらの結果を日本心臓病学会および日本循環器学会で発表した。さらに論文化を行いHeart Vessels誌に掲載された。他のアミロイドーシスなどの心筋症も低値をしましたが、症例がすくなく今後症例を増やし検討する予定である。さらに、鉄代謝の解析を行い、血清フェリチンとトランスフェリン飽和(TSAT)は体鉄を評価するのに用いられる心肥大と可溶性のトランスフェリン受容体(sTfR)の間の関係を調査しsTfR高値が(細胞内鉄欠乏)は、心肥大と負の相関があることを示し、日本循環器学会で発表した。今後は、T2*の値とT1mapping、心筋ストレインの解析を行い、さらに症例を重ね、組織学的検討および予後の関連について検討し、論文化を行う予定である。
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Research Products
(10 results)