2014 Fiscal Year Research-status Report
皮膚潅流圧を指標とした重症虚血肢に対する血管内治療:前向き多施設観察研究
Project/Area Number |
25461096
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
河原田 修身 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (50643912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 聡 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 部門長 (00431578)
石原 正治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00574683)
小川 久雄 熊本大学, その他の研究科, 教授 (50177135)
伊苅 裕二 東海大学, 医学部, 教授 (70271567)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 末梢動脈疾患 / 血管内治療 / 心血管イベント / 生命予後 / 救肢 |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年7月から“末梢動脈疾患に対する血管内治療:前向き多施設観察研究(Japan Peripheral Artery Disease: endovascular revascularization prospective multicenter observational study)”(UMIN: 000010503)を開始し、2014年12月までに全国21施設から842例の登録が行われた。2015年4月に行われた第79会日本循環器学会学術集会におけるプレナリーセッションにおいて中間結果を報告した。間歇性跛行が668例、重症虚血肢が174例であった。平均年齢は73.5±8.8才、男性が72%。動脈硬化危険因子として糖尿病51%、透析28%、特に重症虚血肢例では糖尿病66%、透析44%であり、我が国における重症虚血肢では糖尿病性腎症による透析患者が半数近くを示すことが示された。足関節上腕動脈血圧比(ABI)は0.65±0.26、皮膚潅流圧は足背33±16mmHg、足底32±16mmHgであった。合併する血管疾患として心臓疾患が52%、脳血管疾患が17%に認められ、末梢動脈疾患患者では多血管疾患が高率に存在することが示された。また初期の内科的治療として抗血小板剤が66%、スタチンが75%に行われており欧米の報告よりも高い値であった。今後は登録1年目の臨床結果をまとめ、最終的には3年間の追跡データを報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の目標症例数500例を上回る登録数が得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
学会や研究会を通じて本研究の内容や経過を紹介する。また研究内容から得られた知見を論文発表し情報発信していく。
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Causes of Carryover |
会議開催や人件費などにかかる費用がかからなかっため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究経過報告のための会議開催や、論文や学会発表にかかる費用などに使用する。
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Research Products
(8 results)