2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25461150
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
笠原 靖紀 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (60343092)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 寿彦 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20527882)
坂尾 誠一郎 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (80431740)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 肺動静脈奇形 / 肺動静脈瘻 / インターベンション / コイル / 遺伝性出血性毛細血管拡張症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では肺動静脈瘻(以下PAVM)のカテーテル治療の評価と改良をおこなった。本年度は肺動静脈瘻の患者11症例12件に経カテーテルコイル塞栓術をおこなった。この3年間の研究期間に合計28症例31件のコイル塞栓術をおこなった。また過去にコイル塞栓術をおこなった症例とともにコイル塞栓術の効果を解析した。 胸部レントゲンのみにてどれだけPAVMが指摘されているかを調査した。対象は当院で2008-2015年にPAVMと診断し、コイル塞栓術を施行された55例 (年齢53±18歳, 男性;7名)。カルテから発見契機を胸部レントゲン群とそれ以外群に分け、それぞれの群で性別・年齢・病変の最大径・病変の個数・右左シャント率に差があるか検討を行った。胸部レントゲン群は34名(68%)であった。オスラー病合併は15名(27%)であった。病変の最大径は12±6mm、病変の個数は1個が30名(55%)で2個以上が25名(45%)、右左シャント率は平均9.4±3.2%であったが、これらの項目は2群間で差を認めなかった。PAVFのScreeningとして胸部レントゲンは十分有用なmodalityと考えられた。 またPAVM患者の遺伝子変異については、endoglin(ENG)、activin receptor-like kinase type I (ALK-1/ACVRL1)の遺伝子変異有無を調べ、ENG変異の陽性例を認めた。
|