2014 Fiscal Year Research-status Report
慢性炎症性気道疾患における過去喫煙の影響;エピゲノム変化を介した機序の解明
Project/Area Number |
25461155
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松本 久子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60359809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室 繁郎 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60344454)
佐藤 篤靖 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30706677)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エピゲノム解析 / 喫煙暴露 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、候補CpG islandのprimerとMSqPの条件設定と併行して、ブドウ球菌由来エンテロトキシン(SE)のエピゲノム変化への関与の可能性について探索を行った。重症喘息、COPD例においてスーパー抗原であるSE-A, SE-Bへの感作頻度の増加が報告されている。我々もSE感作と喘息コントロール不良、喘息発症年齢、遺伝子多型との有意な関連を認め(Matsumoto H, et al. Paper in submission)、喫煙喘息例での病態に関与することを認めている(Nagasaki, Matsumoto, et al. paper in preparation)。平成26年度は、SE-B暴露が、培養ヒト気管支平滑筋細胞(ASM)にエピゲノム変化を介して各種サイトカインのmRNA発現に寄与する可能性を検討したが、SE-B暴露の有無により、ASMにおける候補サイトカインの有意な発現差異を認めず、epigenome解析への展開には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SE-B暴露の有無により、ASMにおける候補サイトカインの有意な発現差異を認めず、epigenome解析への展開を行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
候補CpG islandのprimerとMSqPの条件設定を継続し、SE暴露以外の刺激を加えることで、喫煙暴露の気道系への刺激増幅系を設定する。
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Causes of Carryover |
予備実験に時間を予想よりも費やしたため、試薬の消費が予想よりも少額であった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度はDNAのバイサルファイト処理量が増えるため引き継ぎ額は速やかに消費されると予想される。
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