2013 Fiscal Year Research-status Report
PDGF阻害ペプチドによる肺線維症の新規治療法への展開
Project/Area Number |
25461160
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
東 桃代 徳島大学, 大学病院, 特任助教 (10403750)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 抗線維化ペプチド / PDGF |
Research Abstract |
今年度は、ANTIS/MIMETICシステムを利用し、抗線維化ペプチドとしてスクリーニングした相補ペプチドAが、PDGF(platelet-derived growth factor)刺激による線維芽細胞の増殖を有意に抑制したが、その作用が特異的か否かにつき、他の増殖因子を用い検討を行った。その結果、IGF-1刺激に関しては、増殖抑制効果は認めなかったがFGF(fibroblast growth factor)刺激による線維芽細胞の増殖を抑制する効果を認めた。その要因については検討中である。またブレオマイシン肺線維症マウスモデルでの抗線維化効果の実験を追加して実施した。その結果、In Vivoでも、抗線維化作用の再現性が確認できた。PDGFと線維化メカニズムの解析をターゲットに吸入ペプチドを用い治療応用できる研究に発展させる予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた今年度の研究は現在順調に実施されている。しかし特異的Bindingの証明では同じキャンパス内で稼動しているBIACORシステムを用いアフィニティー測定を共同で開始した。現在、条件設定段階である。動物での抗線維化効果は再現性があり確認されている。今後、投与実験でFAM-標識ペプチドを作成し肺胞への移行性を、検討する予定である。またFGF作用も抑制された、In Vitoroの結果を発展させ、相補性ペプチドAによるPDGF-チロシンキナーゼの抑制作用と共に、FGFシグナルへの相補性ペプチドA作用も検討し発展させる。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度の結果をうけて、相補性ペプチドAが線維芽細胞の増殖抑制効果を有し、それは当初から確認していたPDGF刺激に追加しFGF刺激による増殖抑制効果も確認された。このメカニズムを研究し推進する。また相補ペプチドAのPDGFレセプターのBinding証明にも重点をおき研究を推進する。またエアゾル化の方法も検討し効率的なデリバリーシステムも考慮しながら研究をすすめていく。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当時予定していた蛍光染色用の抗体や効果的なマウス用吸入デバイス等の実験機器や消耗品購入予定が遅れたため 当初購入予定していた消耗品を次年度に購入する
|
Research Products
(2 results)