2013 Fiscal Year Research-status Report
慢性閉塞性肺疾患の感受性遺伝子の網羅的同定と機能解析
Project/Area Number |
25461169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
青木 琢也 東海大学, 医学部, 准教授 (70255438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 信哉 東海大学, 医学部, 教授 (50225653)
岡 晃 東海大学, 総合医学研究所, 講師 (80384866)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 喫煙感受性遺伝子 / 次世代シークエンサー |
Research Abstract |
本研究を遂行するために解決すべき重要な要素として、1)患者および健常者の遺伝子を扱うことから倫理的な側面の解決、2)COPD患者を集めること、3)患者の資料の取り扱いと保管、4)喫煙感受性遺伝子の解析のための方法が挙げられる。本年度はそれぞれに対し、以下の進展があった。 1)患者および健常者の遺伝子を扱うことから倫理的な側面の解決に関して;本研究の実施に関し、東海大学医学部付属病院に設置された倫理委員会に研究計画書を提出し承認された。2)COPD患者の登録;喫煙歴を有し、スパイロメトリー検査にて一秒率が70%未満の気流制限が証明されている患者で、COPDとして診断されている患者を対象とする。喫煙歴20 pack-year以上を有しスパイロメトリー検査にて気流制限がなく、胸部CT(可能であればhigh-resolution CT: HRCT)上、気腫性病変のない45歳以上の症例をコントロールとする。鑑別が必要な疾患として、喘息、うっ血性心不全、気管支拡張症等があるが、喘息、肺線維症および気管支拡張症の合併例は、喫煙による気腫性病変が明らかな場合は対象とする。本年度はCOPD症例150症例以上のリストを作成した。3)患者の資料の取り扱いと保管に関して;研究に同意を頂いた患者より、資料としての血液収集と保管を行っている。遺伝子解析のための検体は、個人情報の取り扱いとして、最も重要なものであることから、厳密な保管と匿名化が必要である。これに関しても解決された。4)喫煙感受性遺伝子の解析のための方法;次世代シークエンサーを用いて解析することを次年度以降に行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理委員会への申請および承認に時間が必要であったが、十分な検討ができた申請書となった。本年度に行うべき内容として交付申請書に挙げていた主な内容として、患者の選択、同意の取得、患者の評価、検体の保管、感受性領域候補のシークエンシング解析がある。このうち、感受性領域候補のシークエンシング解析以外は、進行中である。シークエンシングは、検体を収集後に行う予定であり、おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、対象からの同意の取得、検体の収集と保管を行っており、更に検体の収集を行い、解析に入る予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、倫理的側面の解決、患者リストの作成、検体の収集が中心であったため、多くの予算は必要がなかった。次世代シークエンサーによる解析時の試薬、機器の運用に最も予算が必要となる。次世代シークエンサーによる解析は、本年度はできなかったため、次年度への予算を持ち越すことになった。 次年度使用の予算に関しては、次世代シークエンサーによる解析時の試薬および機器の運用に使用する予定である。
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