2013 Fiscal Year Research-status Report
炎症性肺疾患におけるマイクロパーティクルの役割と治療戦略としての意義
Project/Area Number |
25461193
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
長友 安弘 宮崎大学, 医学部, 講師 (20268600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 昭彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (70204047)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 間質性肺炎 / マイクロパーティクル / 情報伝達物質 / サルコイドーシス / A549細胞 |
Research Abstract |
本研究ではマイクロパーティクル(MP)の間質性肺炎(IP)の病態形成への関与を明らかにし、さらには臨床応用・治療へと展開するための基礎的知見を得ることを目的としている。平成25年度の研究において、MPの測定確度をあげるためII型肺胞上皮細胞由来株であるA549細胞を用いた対照実験を開始した。またIPの対照疾患としてのサルコイドーシス(高解像度CTで肺野病変を有する例、縦隔病変を有する例)のBALF中のMP解析をホスファチジルセリンに結合するannexin V(AV)を用いたフローサイトメトリー法で行った。その結果、BALF中のリンパ球比率は4~90%と正常域から著明上昇まであったが、BALF中のMP数は13.8~644.3(中央値50.7)/μlのレベルで検出が確認された。肺野病変の有無での解析では、有する群では85.7/μlと有さない群の40.6/μl に比して高い傾向があった。MPはサルコイドーシスの肺野病変形成過程において影響を与えていることが示唆された。IPについては特発性、膠原病肺、薬剤性、Castleman病、喫煙関連において、サルコイドーシスと対比しながら、MPの測定を行った。その結果、Castleman病、膠原病肺、特発性の順でMP数(中央値)が明らかに高く(343.0 vs 222.4 vs 150.8 /μl)、薬剤性も62.3とサルコイドーシスよりも高かった。肺野病変の活動性が高い疾患群にMPが高い傾向が見られた。今後はステロイドや免疫抑制剤、生物学的製剤などの影響によるMPの推移を検討し、疾患マーカー、治療標的としての意義を明らかにしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
間質性肺炎を含む複数の呼吸器疾患においてMPが肺局所に発現し、肺野病変の活動性が高い疾患においてMPが高値を示している知見が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
In vitroの系と比較しながら、炎症性肺疾患の治療とMPレベルについて検討し、さらにMPをターゲットにした炎症性肺疾患に対する創薬の方向性をさぐる予定である。
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[Presentation] 関節リウマチに合併した呼吸器疾患の画像的検討2013
Author(s)
長友安弘, 川口剛, 松田基弘, 久保和義, 宮内俊一, 梅北邦彦, 楠元規生, 上野史朗, 高城一郎, 岡山昭彦
Organizer
第110回日本内科学会総会・講演会
Place of Presentation
東京国際フォーラム(東京都千代田区)
Year and Date
20130414-20130414
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