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2013 Fiscal Year Research-status Report

脂肪酸バランスの是正を標的とした新規糖尿病性腎症治療の開発

Research Project

Project/Area Number 25461219
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

金崎 雅美  滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (30402720)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords腎臓 / 内科 / 糖尿病
Research Abstract

1) 近位尿細管特異的SCD1過剰発現マウスの作製を終了し、現在マウス数の確保を行うとともに、その表現系解析に移っている。作製されたSCD1過剰発現マウスを5 lineできており、今後の実験に適切なマウスline選択も行う。
2)近位尿細管特異的SCD1欠損マウス作製のためのSirt1-floxマウスを入手し、現在必要マウスを作製を行っている。すでに近位尿細管特異的Cre発現マウスとの交配を開始している。
3) レトロウイルスを用いSCD1過剰発現培養近位尿細管細胞の作製に成功した。同細胞に対し、脂肪酸刺激による細胞死はSCD1過剰発現細胞では有意に抑制される結果であった。
4) SCD1遺伝子内のSNPsと糖尿病性腎症との関わりを理化学研究所ゲノムセンターとの共同研究にて実施したが、同遺伝子内に存在するSNPsと腎症進展との間に有意な関連は示されなかった。
5) 腎症患者の尿中脂肪酸濃度、脂肪酸分画と腎症病期との関連を検討したが、尿蛋白が3g未満の症例では尿中脂肪酸濃度の測定が困難であることが明らかとなった。
6) 治療抵抗性顕性蛋白尿を有する症例に対し、不飽和脂肪酸製剤の追加投与を行ったところ、投与前の1年間でのeGFR低下速度に比し、投与後のeGFR低下速度に改善が見られた。今後、症例数の増加、得られたデータの解析を実施する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究課題においては、当初の計画書とおり順調に実験が進められており、次年度の研究に問題なく進める状態にある。

Strategy for Future Research Activity

1)今後は本年度に作製したマウスを用いた実験を主に進めていく。
すでにマウス作製が終了段階にあるため、生理学的変化ならびに腎症類似病態における表現系解析を問題なく遂行できるものと考えている。
2)SNPs解析において、新規腎症感受性遺伝子としてのSCD1遺伝子の可能性がなくなったため、今後予定していた培養近位尿細管細胞を用いたSNPsの機能解析は実施しないこととなった。
3)培養SCD1過剰発現細胞を用い、SCD1による腎保護機構をさらに詳細に分子レベルで検討することとする。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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