2014 Fiscal Year Research-status Report
糸球体構成細胞の遺伝子発現変化の網羅的解析による慢性腎臓病の分子機構解明
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25461220
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
土田 潤一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (10643570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 潔 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60343232)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 糖尿病性腎症 / ポドサイト / メサンギウム細胞 / 細胞増殖 / 分泌蛋白 |
Outline of Annual Research Achievements |
1型および2型糖尿病モデル動物を作成し、マイクロアレイによる網羅的解析により、分泌蛋白Aに着目した。Aの遺伝子発現はwhole kidneyよりも数倍糸球体で高く、糸球体内ではポドサイト特異的に発現していた。両モデルで共通してAの遺伝子発現はコントロールよりも低下していた。正常および糖尿病における尿中Aの濃度は1ng/ml以下の感度以下であった。Aを過剰発現するアデノウイルスを培養メサンギウム細胞に感染させると細胞増殖を抑制した。リコンビナントA蛋白の作成にも成功しており、その作用を解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、ポドサイト特異的な分子の同定、その作用の一部を明らかにすることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらに、リコンビナント蛋白を用いて機能解析を進める。遺伝子欠損マウスの表現型も解析中である。
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