2015 Fiscal Year Annual Research Report
糸球体構成細胞の遺伝子発現変化の網羅的解析による慢性腎臓病の分子機構解明
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25461220
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
土田 潤一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (10643570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 潔 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60343232)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 糸球体 / セルソーター / ポドサイト / 糖尿病性腎症 / 網羅的解析 / メサンギウム細胞 / 内皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
単離糸球体をコラーゲナーゼ処理し、セルソーターを用いて蛍光標識ポドサイト分画と非ポドサイト分画に分離し、total RNAを抽出した。1匹のマウスから十分量のサンプルが得られ、ポドサイト分画ではポドサイトマーカーpodocinの遺伝子発現が濃縮されている一方、非ポドサイト分画ではメサンギウムマーカーIgfbp5、内皮マーカーendomucinの遺伝子発現が濃縮されており、正確な細胞分離ができていることが確認された。糖尿病マウス、高齢マウスではポドサイトの脆弱性のためか、ポドサイトの分離効率が悪く、十分量の細胞を分取することはやや困難であった。 whole kidneyよりも糸球体での発現レベルが高く、2種類の糖尿病性腎症のモデルの糸球体にて共通して発現減少する分子として分泌蛋白Aに着目した。Aの発現はポドサイト特異的で、A受容体も糸球体に豊富に発現していた。Aの機能についてはほとんど報告がないが、培養メサンギウム細胞にはA受容体が発現し、Aをアデノウイルスを用いて過剰発現させると細胞増殖が抑制され、正常糸球体においてAはメサンギウム細胞の数を一定に保つ役割を果たしている可能性、病態時のAの発現低下はメサンギウム細胞増殖の一つの原因となる可能性が考えられた。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Novel drug-inducible megalin knockout mice reveal marked increase of both total nephron glomerular filtration and tubular reabsorption of albumin in early diabetic nephropathy2015
Author(s)
Keita P. Mori, Hideki Yokoi, Masato Kasahara, Takashige Kuwabara, Hirotaka Imamaki, Akira Ishii, Kazuwa Nakao, Tomomi Endo, Motoko Yanagita, Masashi Mukoyama, Kiyoshi Mori
Organizer
Annual Meeting of American Society of Nephrology
Place of Presentation
San Diego, USA
Year and Date
2015-11-05 – 2015-11-08
Int'l Joint Research
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