2015 Fiscal Year Annual Research Report
前向き腎移植コホートにおける慢性移植腎障害関連分子に関するプロテオミックス解析
Project/Area Number |
25461237
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
横山 仁 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50191531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 浩樹 金沢医科大学, 医学部, 助教 (10350761)
渥美 浩克 金沢医科大学, 医学部, 助教 (70460342) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 腎移植 / 移植腎機能障害 / 膠原繊維 / アディポサイトカイン / non-classical HLA分子 / 抗HLA抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
金沢医科大学において腎移植が実施された移植腎症疾患コホートの臨床病理所見について,腎機能ならびに生命予後に関する因子解析と前向き調査による1)経時的移植腎生検の免疫病理学的検討による間質線維化因子の評価,2)血清・尿中機能分子の経時的解析による慢性移植腎症関連分子の特定,3)腎移植時の免疫モニタリングとその評価を行った. 移植腎症(132例)を対象とする疾患コホートの腎生検時臨床病理所見を中心にプロファイルを作成し,後向き調査を実施した.予後調査成績ならびに測定指標を用いた多変量解析を実施し,高・低分子アディポネクチンの経時的増加による短期的腎機能に対する影響ならびに長期生着後の生命予後,心血管疾患ならびに移植後糖尿病発症に対する独立した危険因子であることを明らかとした.さらに,このコホート例の前向き調査を継続した.さらに,臨床病理学的診断における病変部血管・線維化の意義について,ヒト移植腎生検組織の病理ならびに免疫組織学的検討による糸球体硬化と間質線維化について特異的抗体を用いた免疫組織化学法によりその分子を同定し,画像解析装置を用いたスコア化により糸球体および間質病変では,異なる膠原繊維の集積を明らかとした.さらに,この移植腎症における抗HLAクラスⅠおよびクラスⅡ抗体のスクリーニングと抗体陽性例における腎組織所見を比較した.腎移植時の免疫モニタリングとその評価については,前向き疾患コホートとして作成した腎移植症例における末梢血細胞を用いた免疫モニタリングを行い,移植早期の末梢血リンパ球/NK/マクロファージにおいてTh1, Th2, Th17, Treg(Foxp3+)サブセットおよびnon classical HLA分子(可溶性HLA-G5分子量)の早期の変動を確認した.さらに,長期経過では,可溶性HLA-G5分子量と移植後eGFR変化率(低下率)との関連を認めた.
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Research Products
(6 results)