2015 Fiscal Year Annual Research Report
高血圧感受性遺伝子ATP2B1の血圧および臓器障害に与える影響に関する研究
Project/Area Number |
25461249
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
平和 伸仁 横浜市立大学, 付属市民総合医療センター, 准教授 (20315766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 敏 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00128589)
谷津 圭介 横浜市立大学, 大学病院, 助教 (10457856)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高血圧 / ATP2B1 / 血管平滑筋 / 尿細管 / ノックアウト / トランスジェニック |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、2000年に開始されたミレニアムゲノムプロジェクトから、高血圧の遺伝子解析を行ない、ATP2B1遺伝子と高血圧の関係を2011年にconfirmした。また、日本人のみならず、ヨーロッパや東アジアの人種でも普遍的に高血圧と関連している事が明らかとなった(Nature 2011, Nature Genetics 2011)。さらに愛媛大学、滋賀大学とコホートをつくり、1万人を超える検体からATP2B1などの遺伝子と高血圧の関係性を明らかにして特許を取得した(特許 第5608944号)。2012年には韓国における国際特許(特許 第10-1220806号、第10-1263622号)、2013年および2014年には中国特許(特許 第1312261号)、2015年12月に欧州特許を取得した(特許 2257193号)。我々は、すでに世界に先駆けて2007年よりATP2B1のin vivoにおける役割の解析に着手した。まず、ATP2B1 loxPマウスを作製し、組織特異的Cre発現マウスを用いたCre-loxPシステムによる臓器特異的KOマウスの作成に成功した。血管平滑筋細胞特異的KOマウスを作製し、ATP2B1遺伝子のin vivoにおける役割を、世界で初めて明らかにするとともにGWAS研究の意義を証明した(Hypertension 2012)。さらに全身のATP2B1発現低下マウスを作成し血圧上昇メカニズムを証明した(J Hypertens 2014)。さらに尿細管特異的KOマウスを用いて、尿中Ca排泄、利尿とATP2B1の関連性を証明してきた。また、ATP2B1の過剰発現による血圧の影響については、いまだに明らかになっていなかった。そこで、我々は、トランスジェニック(TG)マウスの作成に着手した。現在、3系統のTGマウスを作成することに成功し、今後、意義を解明する予定である。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Genome-wide association study of IgA nephropathy using 23 465 microsatellite markers in a Japanese population.2015
Author(s)
Saka, S, Hirawa, N, Oka, A, Yatsu, K, Hirukawa, T, Yamamoto, R, Matsusaka, T, Imai, E, Narita, I, Endoh, M, Ichikawa, I, Umemura, S, Inoko, H
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Journal Title
J Hum Genet
Volume: 60
Pages: 573-580
DOI
Peer Reviewed
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