2013 Fiscal Year Research-status Report
Ca負荷によるTRPVを介した血管石灰化メカニズムの解明と治療法の模索
Project/Area Number |
25461255
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
溝渕 正英 昭和大学, 医学部, 講師 (90465203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 浩顕 昭和大学, 医学部, 准教授 (30296959)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 血管石灰化 / Ca / TRPV |
Research Abstract |
Caのヒト大動脈平滑筋細胞(VSMC)石灰化へ影響を検討した。低Ca(0.4mM)正Ca(1.8mM)、高Ca(5.0mM )の各培地にてVSMCを培養し、石灰化を定量比較したところ、高Ca培地では石灰化が有意に促進した。その石灰化系における細胞のtotal RNAを抽出し、骨関連因子であるRUNX2やALPの遺伝子発現をリアルタイムPCR法にて解析した。高Ca培地による石灰化系ではRUNX2やALPの遺伝子発現が上昇していたことから、VSMCの骨芽細胞様細胞への形質転換が示唆された。さらにVSMCに発現しているCaイオンチャネルのTRPV2およびTRPV4の遺伝子発現を検討した結果、石灰化系においてTRPV2発現が上昇していた。さらに、VSMCのTRPV2を選択的にノックダウンすると、この石灰化は有意に抑制された。以上の結果より、VSMCはCa負荷により形質転換を伴って石灰化が促進し、その石灰化にはTRPV2が関与していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はまず、VSMCがCa負荷により石灰化を促進するかを確認することが主たる目的であった。高Ca培地にて石灰化が促進し、そのプロセスに形質転換が伴っていることも確認できた。さらにはTRPV2の関与も確認できたことから、本年度の研究進捗はおおむね順調と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はCa負荷による石灰化促進のメカニズムの詳細な解析を進めていきたい。TRPV2の活性化と細胞内Ca濃度上昇との関連や石灰化プロセスへのアポトーシスの関与などの検討を予定している。
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