2013 Fiscal Year Research-status Report
複数神経栄養因子による生存シグナル増強 -間葉系幹細胞と人工染色体の利用-
Project/Area Number |
25461315
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
渡辺 保裕 鳥取大学, 医学部, 講師 (20335540)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / 細胞治療 / 人工染色体 |
Research Abstract |
1.GDFN, HGF, IGF-1搭載HACのMSCへの導入 GDNF,HGF,IGF-1遺伝子を導入したP1由来人工染色体(PAC)からCre/LoxPによる部位特異的相同組換えにて目的遺伝子をChinese Hamster Ovary(CHO)細胞内でHACに導入した{同時にマーカー遺伝子であるGFP遺伝子とルシフェラーゼ(Luc)遺伝子も搭載した}.微小核細胞融合(MMCT)法にてHACをCHO細胞からMSCへ伝達した.導入細胞はヒトMSC(hMSC-hTERT-E6/E7)を用いた.候補細胞2クローンを取得した. 2.得られたクローンの解析 具体的には得られた細胞クローンと,その導入母体のhiMSC(hMSC-hTERT-E6/E7)において以下の解析を行った.1) 栄養因子の分泌を各細胞の培養上清を用いて,抗VEGF抗体,抗HGF抗体,抗IGF-1抗体を用いてsandwich ELISA法で定量した.2) in vivoでの移植細胞追跡の予備実験として,細胞のルシフェラーゼ活性を測定した.3) 得られた候補細胞に対して,HACが母細胞から娘細胞へ正確に伝播されているかをin situ hybridizationで確認した.以上の検討により,導入した3種類の栄養因子のいずれもを高発現し,かつ細胞マーカー(GFP,Luc)の発現も良好な細胞を得た.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初25年度内に達成をめざした項目に関しては,完了することができた.
|
Strategy for Future Research Activity |
現在,ALSモデルマウスへの移植の検討と解析を行っている.当初は細胞の投与経路としては第4脳室への穿刺による投与のみを予定していたが,もう1つの有力な投与経路としての静脈投与も検討に加えることを決定し実際に研究を開始している. これらの検討により,ALSにおける細胞移植として脳室内投与と静脈投与の優劣が判明するものと考える.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度使用予定よりも62,407円,実際の使用額が少なかった.本年度使用するよりも次年度に使用した方が良いと判断した. 次年度の研究費に繰り越す予定とする.
|
Research Products
(4 results)