2015 Fiscal Year Annual Research Report
運動皮質可塑性から見たパーキンソン病治療計画の立案
Project/Area Number |
25461322
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
榎本 博之 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60528107)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 神経可塑性 / パーキンソン病 / ドーパミン |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに健常者における各種抗パーキンソン病薬の効果の検討を行い、レボドパによりQPSによって誘発される長期増強(LTP)、長期抑圧(LTD)双方が増幅されるのに対して、プラミペキソールではLTP,LTDとも増強されないことを見いだし、Journal of neural transmitter誌に掲載された。 これを受け、パーキンソン病患者(PD)における運動野皮質可塑性異常の評価、PDにおける各種抗パーキンソン病薬投与下の可塑性変化の検討を行い、PDではLTP,LTDのいずれもが誘発されなかったが、レボドパを含む抗パーキンソン病薬投与によりLTP,LTDいずれもが回復した。一方、ジスキネジアを呈する症例では抗パーキンソン病薬投与によりLTP,LTDはいずれも回復したが、LTPの状態からの抑圧であるdepotentiationが損なわれていた。以上の結果は2016年度日本神経学会において発表予定であり、投稿準備中である。
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Research Products
(1 results)