2013 Fiscal Year Research-status Report
拡散尖度・磁化率・神経メラニンMRIによる神経変性疾患の高精度早期診断法の確立
Project/Area Number |
25461325
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
大塚 千久美 岩手医科大学, 医学部, 講師 (40364343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺山 靖夫 岩手医科大学, 医学部, 教授 (70146596)
佐々木 真理 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80205864)
紺野 可奈子 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90583592)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 拡散尖度画像 / パーキンソン病 / パーキンソン症候群 / 早期鑑別診断 |
Research Abstract |
3T MRI 装置(Discovery750, GE)を用い,早期 Parkinson’s disease (PD) 患者 13例 [年齢48.0-80.0歳(中央値64.0歳),罹病期間0.5-2.5年(中央値 1.2年)],早期 multiple system atrophy (MSA)患者 8例 [年齢 53.0-72.0歳(中央値64.0歳),罹病期間0.8-3.0年(中央値1.5 年)],早期 progressive supranuclear palsy(PSP)患者 5例 [年齢65.0-82.0歳(中央値69.0歳),罹病期間1.3-2.5年(中央値1.5年)],対照群 5例 [年齢 69.0-73.0歳(中央値71.0歳)]に対しdiffusion kurtosis imaging (DKI)を撮像した.自作ソフトウエアを用い mean kurtosis (MK),fractional anisotropy (FA),mean diffusivity (MD) 画像を作成し, 画像の解剖学的標準化を行った後,基底核・脳幹・小脳の各構造の平均 MK,FA,MD 値を算出し,各群間の差異を比較検討した.PD 群に比しPSP 群では,被殻・中脳・小脳灰白質のMK 値および上小脳脚・小脳白質のFA値が有意に低下していた.MSA-C 群では,橋横走線維・中小脳脚のMD 値が有意に上昇していた.PD 群とMSA-P群間では有意差を認めなかった.DKI 解析により,早期パーキンソン症候群における基底核・脳幹・小脳の軽微な構造変化を検出することが可能であり,早期鑑別診断に有用である可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
早期鑑別診断については,PDおよびcontrolは予定の症例数の撮像を終了しているが,MSAおよびPSPの症例が不足しているため,今後早急に撮像する予定である.病態進行評価については,各症例についてフォローアップ進行中である.
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Strategy for Future Research Activity |
不足しているMSAおよびPSPの症例を早急に増やすと同時に,半年後,1年後,2年後のフォローアップを確実に行えるよう,症例をフォローアップしていく方針.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究はおおむね予定通りであるが,PSP,MSAの症例が若干不足したためと,研究成果の発表が今年度の学術総会となったため. PSP,MSAの症例を重点的に撮像していく. 研究成果の発表は今年度5月の学術総会で行う予定.
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Research Products
(1 results)