2014 Fiscal Year Research-status Report
視床下部、膵臓ATF3ダブルノックアウトマウスの解析
Project/Area Number |
25461328
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
橋本 博美(横田博美) 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (30323372)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | ATF3 / 視床下部 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
視床下部と膵臓におけるATF3の生理的役割をin vivoで明らかにする為に、Pdx1-CreトランスジェニックマウスとATF3 floxマウスを交配し、視床下部と膵臓で特異的にATF3が欠損するマウスを作製した。Pdx1-Creマウスが膵臓と視床下部の両方の臓器に特異的にCreを発現していることは、Pdx1-CreマウスをRosa26-eGFPマウス(Jacksonより購入)と交配させ、GFPシグナルを膵臓と視床下部でのみ検出することにより(他の臓器では検出しない)、確認している。作製したマウスの各臓器をサンプリングし、実際に膵臓と視床下部で特異的にATF3がノックアウトされていることを、免疫組織学的解析とウエスタンブロット法を用いて確認した。作製したマウスの体重はコントロールマウスより低下しており、それは摂餌量の減少によるものであった。今後さらに各種代謝パラメータ(血糖値、血中グルカゴン値、血中インスリン値など)の測定や各種負荷試験(糖負荷試験、インスリン耐性試験など)、呼吸代謝システム(Oxymax)を用いた酸素消費量、二酸化炭素排出量、熱産生量、呼吸商の測定、マウス行動解析装置(ACTIMO-100)を用いた行動量の定量解析を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
作製した遺伝子改変マウスの表現型の解析は順調である。メカニズム検討のための、負荷試験や血液サンプルを用いた各種代謝パラメターの測定が少し予定より遅れているので、今後加速的に解析を行う予定であり、全体としてはおおむね順調に進展していると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後さらに各種代謝パラメータの測定や各種負荷試験、酸素消費量、二酸化炭素排出量、熱産生量、呼吸商の測定、マ行動量の定量解析を行う予定である。研究計画の変更は基本的に行う必要はない。
|