2013 Fiscal Year Research-status Report
アイレベルで測定した夜間照度・短波長暴露がメラトニン分泌および疾病に及ぼす影響
Project/Area Number |
25461393
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
刀根 庸浩 奈良県立医科大学, 医学部, その他 (50630498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30596656)
佐伯 圭吾 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60364056)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アイレベル光曝露量 / 照度測定 / 短波長光測定 / メラトニン / サーカディアンリズム |
Research Abstract |
本研究の目的は、独自に製作したアイレベル照度・短波長ロガーと既存の照度ロガーとの測定比較を実施するとともに、アイレベル照度・短波長ロガーを用いて、奈良県在住の60歳以上の対象者800名について生体への影響との関連を調査することであった。 当初研究計画で予定されていた2013年度目標調査人数400名のうち、奈良県在住の60歳以上の男女350名について調査ができアイレベル照度・短波長の測定をすることができた。アイレベル照度・短波長のほか、既存ロガーによる照度、年齢、性別、内因性メラトニン分泌量、曝露温度、身体活動量、睡眠の質、塩分摂取量、喫煙・飲酒習慣などの項目についても同時測定できた。さらに大量データ解析のためのソフトウエアを作製した。 本研究の成果として、関連研究が学術誌に論文が採択され、本研究初期対象者の調査結果は2014年6月に米国で開催される米国睡眠学会で演題発表する予定である(Tone et al. Accuracy for Ambulatory Eye-Level Measurement of Light at Night in Home Settings: Cross-Sectional Association with Subjective and Actigraphic Sleep Quality in the HEIJO-KYO Cohort. SLEEP2014)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度である2013年度の目標は400名の対象者への調査実施および大量データ解析のための方法を確立することであった。350名の対象者への調査・測定が実施でき、さらに大量データ解析のためのソフトウエアを作製できたことから、概ね当初の計画通りに進展していると考えられる。また、本研究の目的を達成するために必要な基礎的研究が学術誌に3つの論文が採択され、本研究初期対象者の調査結果が国際学会で採択されたことは評価できる。 一方で、検査委託会社からの検査結果の納品遅延があり、予定されていた研究費使用が滞っており、次年度への繰越が必要になった点は、今後改善すべき点である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の目標は450名(合計800名)の対象者への調査を実施し、得られたデータをクリーニングし整理することである。今年度より調査日数を増やし目標達成したいと考えている。データ整理ついては、すでに独自のソフトウエアを用いた処理方法を確立しており問題ないと考えている。 研究費使用の観点で本年度のような検査結果の納品遅延がないように、検査委託会社との連携を強化し予定通りに実施したいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
検査委託会社からの検査結果の納品遅延があり、予定されていた研究費使用が滞ったため。 次年度の研究費使用について、今年度分として実施できなかった検査については、繰越額を使用して測定することを予定している。
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Research Products
(13 results)