2015 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病発症における血管内皮レプチン抵抗性の役割
Project/Area Number |
25461396
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
神田 武志 慶應義塾大学, 保健管理センター, 講師 (80317114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 素明 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70528687) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | レプチン |
Outline of Annual Research Achievements |
レプチンは食餌摂取低下、褐色脂肪組織(BAT)での代謝亢進作用のみならず白色脂肪組織(WAT)における中性脂肪(TG)吸収を減少させ抗肥満作用を呈する。近年内皮細胞の臓器多様性がTG吸収に関与することが報告されており、内皮レプチン受容体(ObR)の役割について検討した。 RI標識されたtrioleinを経口投与した所、ob/-マウスに比較しob/obマウスではWATにおいてTGの吸収が増加しBATにおいて減弱した。ob/obマウスにレプチンを投与するとWATへのTGの吸収が抑制され、BATへの吸収が回復した。次に内皮特異的ObR欠損マウス(EC-KOマウス)について解析した。レプチンにより低下したWATにおけるTGの吸収がEC-KOマウスで増加し、逆にBATでは減弱した。ObR欠損内皮細胞ではGPIHBP1、CD36などTG吸収に関わる遺伝子発現が増加しており、WATにおけるEC-KOマウスのTG吸収増加所見と一致した。又、BATにおけるTG吸収は血管透過性の増加が関与する。ob/obマウスではBATにおけるTG吸収低下に一致して血管透過性が低下していたが、レプチン投与により改善した。また対照マウスに比較しEC-KOマウスでは血管透過性は有意に低下しており、ObR欠損内皮細胞ではVEGF受容体等の血管透過性に関する遺伝子発現並びに血管透過性の有意な低下を認めた。
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Research Products
(1 results)