2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規バイオマーカーLR11の急性白血病および悪性リンパ腫における有用性の確立
Project/Area Number |
25461409
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大和田 千桂子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80436352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中世古 知昭 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30323398)
武内 正博 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (50466702)
堺田 恵美子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60422218)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 悪性リンパ腫 / 急性白血病 / 血清マーカー / LR11 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性白血病、悪性リンパ腫あわせて378例の症例を登録し、不適格を除く355例について初発および治療後の血清LR11値の測定および臨床データの収集を完了しました。 白血病症例においては、146例が収集され血清可溶型LR11値の測定を完了しました。臨床データを解析した結果、血清可溶型LR11値が高い症例は腫瘍量が多いことが示され、後方視的解析家結果を裏付けるものとなりました。 びまん性大細胞性B細胞型リンパ腫については、適格症例97例の解析が完了しました。その結果、初発時可溶型LR11値が高い症例では腫瘍量と骨髄浸潤が有意に多く、無再発生存率および全生存率が低いことが示されました。既知の予後因子と組み合わせることにより、自家移植対象となる高リスク症例を確実に抽出できる有用な血清マーカーとなり、研究目的である新たな予後予測モデルを構築できる結果となりました。これらの研究成果は2015年10月の日本血液学会総会にて2演題として発表され、現在論文投稿中です。 リンパ腫腫瘍細胞のLR11免疫染色は現在73例の収集が完了しました。現在は染色と臨床データの解析が進行中です。
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Research Products
(2 results)