2014 Fiscal Year Research-status Report
特異的キメラ抗原受容体導入T細胞によるATLへの免疫遺伝子治療法開発
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25461427
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉満 誠 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70404530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 祐二 鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (60223195)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 成人T細胞白血病リンパ腫 / T細胞受容体 / 免疫不全マウス / 異種移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
成人T細胞白血病リンパ腫への腫瘍特異的細胞表面抗原の同定を目的とし、その細胞抗原に対するキメラ受容体遺伝子導入T細胞を樹立することが本研究の目的である。腫瘍特異的抗原としてT細胞受容体があり、成人T細胞白血病リンパ腫細胞上T細胞受容体のレパトアの検討を行った。通常のT細胞受容体レパトアの頻度と同程度のT細胞受容体Vβ2発現を認め(~10%)、全体の10%のATL患者において、T細胞受容体Vβ2は腫瘍特異的細胞表面抗原となりうると考えられた。またTCRVβ2に対する抗体を作成するためにT細胞受容体Vβ2遺伝子配列を5’RACE法により同定し、レンチウイルスベクターの作成、成人T細胞白血病リンパ腫細胞株であるS1T細胞株での発現確認を行った。同時にT細胞受容体Vαのクローニング、発現ベクターの作出も行った。T細胞受容体Vβ2発現S1T細胞株を用いて、ファージディスプレイライブラリー法を用いた抗体を現在検索中である。同定された場合にはその抗体配列のレンチウイルスベクターを作成し、T細胞への遺伝子導入、in vitroでの殺成人T細胞白血病リンパ腫効果の検証を行う。T細胞受容体Vβの発現に際し、細胞表面CD3の共発現が必要であった。S1T細胞株はCD3発現が低下していたため、白血病細胞株であるJurkat細胞へ変更して、今後の解析を行う予定である。今後もT細胞受容体以外の抗腫瘍抗原の検索にフローサイトメトリーアレイ法をもちいて行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ファージディスプレイ法での抗TCRVβ抗体の識別が不十分である。強発現細胞株でのスクリーニングを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
腫瘍特異的抗原の探索方法として、免疫不全マウスのATL細胞連続移植モデルを確立した。連続移植された細胞と患者由来細胞の網羅的遺伝子発現解析をすることで、より臨床的意義のある特異抗原を探索予定である。
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