2013 Fiscal Year Research-status Report
マイクロRNAによるリウマチ関節破骨細胞制御に関する研究
Project/Area Number |
25461476
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
河野 誠司 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (20351512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三枝 淳 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20514970)
中町 祐司 神戸大学, 医学部附属病院, その他 (80379429)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / マイクロRNA / 破骨細胞 |
Research Abstract |
本研究では、RAの病態におけるmiR-124の関与を破骨細胞の機能抑制という視点から解析し、①miR-124aが破骨細胞の分化に影響を与える分子の発現に影響しているか。とくに破骨細胞分化にどのような影響を与えているかを分子レベル、特にNFATc1との関係において明らかにする。②ラット関節炎モデルや共培養系を用いて、miR-124の破骨細胞分化への影響について、細胞レベルで明らかにする。③関節リウマチ患者の単球・マクロファージ系において、miR-124発現を、病態(寛解/非寛解、抗CCP抗体陽性/陰性)との関連において明らかにする、ことを目的としている。平成25年度に、我々はmiR-124がラットの関節において破骨細胞の分化を押さえることを、ヒトの破骨細胞分化系においても証明することが出来、また、その機序としてmiR-124が転写因子NFATc1の発現をメッセンジャーRNAレベルで抑制することをレシフェラーゼ・アッセイを用いて証明できた。さらにmRNA抑制系(特異的miRNA-RISC複合体)に注目して、RIPアッセイを用いてヒト・リウマチ滑膜細胞由来細胞株E11細胞へのpre-miRNA-124の導入実験において、にRISC複合体にmiRNA-124の結合を増幅できることを確認することができた。今後単球マクロファージ系のmiR-124発現と関節リウマチとの関係を明らかにする実験を行ってゆく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
我々が関節リウマチの治療に応用可能と考えているmiR-124がラットの関節において破骨細胞の分化を押さえることを、ヒトの破骨細胞分化系に於いても証明することが出来、また、その機序としてNmiR-124がNFATc1の発現をメッセンジャRNAレベルで抑制することも証明したため、miR124と破骨細胞分化の関係を証明できたと考えており、おおむね順調に経過していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的は、、①miR-124aが破骨細胞の分化に影響を与える分子の発現に影響しているか。とくに破骨細胞分化にどのような影響を与えているかを分子レベル、特にNFATc1との関係において明らかにする。②ラット関節炎モデルや共培養系を用いて、miR-124の破骨細胞分化への影響について、細胞レベルで明らかにする。③関節リウマチ患者の単球・マクロファージ系において、miR-124発現を、病態(寛解/非寛解、抗CCP抗体陽性/陰性)との関連において明らかにする、であるが、①はおおむね達成されたので、②③について、miRNA124と関節リウマチとの関係を明らかにしてゆく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の当初見積もっていた予算で研究を行ったが、予定していた学会出張を取りやめたため余剰金が生じたものです。 平成26年度は、前年度の学会出張費を繰り越して研究を行う計画にしています。
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