2015 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチにおける新規低侵襲検査法の開発に関する臨床研究
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25461484
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 勝也 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70306695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 勤 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50179610)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 低侵襲検査法 / 滑膜生検 |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ(RA)治療は、生物学的製剤の登場により寛解が現実的な目標とされる時代となった。現在、適切な治療薬の選択、寛解率のさらなる向上、その先の治療中止を実現するための個別化医療の方向が模索されている。本研究では、新たに考案したエコーガイド下微量関節液および組織採取法を用いたパイロット臨床研究を行った。 1)穿刺針および組織生検針の予備検討 末梢血を対象として穿刺針を用いた採取法および検体の質(タンパク、RNA)について条件検討を行い、検体量および検体取得率において十分と考えられるプロトコールを確立した。モデル系における組織生検針の予備的検討も行った。 2)エコーガイド下微量関節液および組織採取法を用いたパイロット臨床研究 研究プロトコル作成、倫理委員会承認の後、臨床研究を開始した。関節炎患者6例を対象として手関節および膝関節において微量関節液および組織採取を行った。全例安全に施行でき、有意な合併症は認めなかった。一方有効性においては、感染症の除外の点で従来法と同等程度の成績であり、診断の補助としてさらなる症例数を増加させた検討が必要と考えられた。切開手術を望まれない症例に対して、低侵襲である本法は有用性があると考えられた。手技の取得に熟練を要する点があり、より安全、確実な方法の確立や適応診断については、今後引き続き検討すべきと考えられた。病態がはっきりしない関節疾患に対しても低侵襲の組織検査から病態を類推できる可能性が示唆された。
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