2015 Fiscal Year Annual Research Report
海外から持ち込まれる多剤耐性菌の感染制御体制の構築
Project/Area Number |
25461522
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
水野 泰孝 東京医科大学, 医学部, 准教授 (80287292)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 哲哉 東京医科大学, 医学部, 教授 (10256688)
山口 哲央 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (10408239)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 輸入感染症 / 多剤耐性菌 / 渡航関連感染症 / サーベイランス / 医療関連感染対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、渡航前のコントロールとして検体を採取した渡航者が帰国した際に再度検体採取を継続して海外滞在による多剤耐性菌曝露の状況を確認した。最終的に52例(男性40例、女性12例)が対象となった。このうち7例(13.5%)は渡航前の検体よりESBL産生菌が検出され、残りの45例からは多剤耐性菌は検出されなかった。渡航後の検体では渡航前に未検出であった45例のうち、22例(48.9%)から多剤耐性菌が検出され、分離菌は全てESBL産生菌であった。感染者の渡航先では南アジアが71%と最も頻度が高く、サハラ以南アフリカ(64%)、東南アジア(55%)などで頻度が高い傾向であった。これらの研究成果は日本感染症学会および米国微生物・化学療法学会で公表し、3年間の成果をまとめた英文論文を投稿中である。
|