2016 Fiscal Year Annual Research Report
molecular analysis of Prader-Willi syndrome model mice with imprinting mutation
Project/Area Number |
25461555
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
木住野 達也 長崎大学, 先導生命科学研究支援センター, 准教授 (70315232)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | プラダーウィリー症候群 / necdin / Mkrn3 / Magel2 / Snord116 / G9a阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
PWS-ICコンディショナルKO;GFP-KIマウスのC57BL6及びPWKバックグラウンドでの交配は順調に進み、ほぼ純系といえるPWSモデルマウスを樹立し、その後の解析を行った。 1) PWSで発現が抑えられている遺伝子(Ndn,Magel2,Mkrn3)を含むBAC clone RP23-59P20からBACトラスジェニックマウスを作製し、Ndn トランスジェニックマウス(Tg)1系統、Mkrn3 Tgを3系統を樹立し、そのゲノム構造を同定した。NdnTgでは2コピーのNdn遺伝子がTgとして導入されていた。一方Mkrn3 TgではMkrn3遺伝子領域が様々な長さで導入されていた。Mkrn3は思春期早発症の原因遺伝子であることから、これらTgに於ける視床下部、精腺に於けるMkrn3及び思春期発現に関与する遺伝子発現の解析を行っている(論文準備中)。これらのTgマウスをPWSモデルマウスに交配したが、新生児期致死をレスキューできなかった。 2)Snrpn下流に存在するSnord116を含むBAC cloneを用いてBAC Tgを作製した。数系統樹立したが、いずれもBAC DNA全長が含まれるTgは得られなかった。TgにおけるSnord116の発現をチェックしているが、Snord116の発現量を定量することは困難であり、BAC Tg以外のTgでのrescueを計画している。 3)PWKモデルマウスにおけるG9a阻害剤(UNC0642)の有効性が報告された(Nature Med.2017)。本PWKモデルマウスにおいても妊娠中及び新生児期に投与を行ったが新生児期致死をレスキューできず、また培養細胞にても論文の結果を再現できていない。同様の手法で当マウスを用いたPWS治療薬の開発も可能であることから、創薬スクリーニングを開始している。
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