2013 Fiscal Year Research-status Report
小児期の体重増加と肥満・代謝異常との関係を解明する探索的・系統的なコホート研究
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25461559
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
有阪 治 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60151172)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 体重増加 / BMI / adiposity rebound / アディポサイトカイン / メタボリックシンドローム / インスリン抵抗性 / 出生体重 / 初期栄養 |
Research Abstract |
出生から12歳まで連続して追跡でしてきた出生コホート内の小児262名を対象として、出生時、4、8か月(m)および1、1.5、2、3〜12の各歳(y)で体重と身長を測定。出生(0)から就学前5yまでの期間を、0-4m、0-8m、0-1y、0-1.5y、0-2y、…、0-5y、…、4-8m、4-12m、4m-1.5y、…、4m-4y、…、4m-5y、…、1-1.5y、1-2y、1-3y、1-5y、4-5yのように36通りに網羅的に細分化し、各期間毎の体重増加度(ΔBW)と、10yおよび12yの肥満度、BMIとの関係(ピアソン相関係数)を検討した。 その結果、10歳の肥満度は乳児期のΔBWとの相関(r=0.27)より、12m-4yのΔBWとより強く相関(r=0.56)し、12歳の肥満に寄与するのは2歳以降のΔBWであった。学童年齢での肥満に最も寄与する体重増加時期は幼児期であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究対象の出生コホートのデータ収集、入力がほぼ完了し、今年度は解析の第一段階として、乳児期および幼児期の体重増加度と10、12歳の肥満と関連について解析を行い、その結果結果を学会(第47回小児内分泌学会(2013)で報告することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
網羅的に区分した期間の体重増加度(ΔBW)と、10歳、12歳の各種血清脂質、リポ蛋白値、各種アディポサイトカイン(アディポネクチン、レジスチン,TNF-α)、LDL粒子径との関係を、出生体重別(<2500g、2500~4000g、4000g以上)、男女別に解析する。
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