2014 Fiscal Year Research-status Report
超低分子量ヒアルロン酸を用いたCD44高発現腫瘍に対する分子標的療法の開発
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25461585
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
杉田 完爾 山梨大学, 総合研究部, 教授 (60138055)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ヒアルロン酸 / 白血病 / 細胞死 / ネクローシス |
Outline of Annual Research Achievements |
超低分子量ヒアルロン酸の添加が白血病細胞に細胞死を誘導する機序の解明を行った。細胞死はアポトーシスの特徴とされるDNAの断片化が誘導されず、アポトーシス阻害剤の添加で細胞死が阻害されず、カスペース3の切断も誘導されなかったため、アポトーシスによる細胞死は否定された。電顕的観察でネクローシスに特徴的な形態を示し、ネクローシス阻害剤の添加で細胞死がほとんど抑制されたため、ネクローシスによって細胞死が誘導されていると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
超低分子量ヒアルロン酸による白血病細胞の細胞死誘導メカニズムを決定できた。
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Strategy for Future Research Activity |
超低分子量ヒアルロン酸による白血病細胞の細胞死誘導が、ヒアルロン酸受容体CD44を介していることを証明するために、CD44欠失白血病細胞株の作成を行っている。
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Causes of Carryover |
一部消耗品の使用予定が次年度に少しずれたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
既に消耗品を購入した。
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Research Products
(1 results)