2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規IL18阻害剤臨床応用研究及びβ-trefoil型サイトカイン分子標的薬探索
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25461588
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 善一郎 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90303502)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | IL-18 |
Outline of Annual Research Achievements |
発見したIL-18阻害剤を用いた臨床応用のための治療薬及び治療デバイスとしての基礎技術解析を行った。β-trefoil型サイトカインにおけるレセプタータンパク発現精製系の確立と構造情報の収集を行い、リガンドーレセプター複合体の構造解析に成功した。 ターゲットとなるレセプター群の解析を行った。両者の非ラベル体及び各種ラベル体を種々の組み合わせで混合し複合体を形成させた後、分子間NMR情報を原子間距離情報などを用いた複合体解析を行った。同時に、NMRを用いたchemical shift perturbation法や表面プラズモン現象を応用した結合実験を行い、結合様式の詳細を解明した。 実験的に決定したタンパク原子座標をもとに、コンピューター上に立体構造・表面電荷分布・原子間相互作用力・van der Waals力・電磁力場等を構築し、上記の成果をもとに計算システムによりスクリーニングを行い、現在までに得られている実験データを参照・組み込んで設計し、その後、細胞機能解析・分子相互作用解析によりリファインする手法を採用した。結果として、新たな阻害剤候補が得られ、今後の薬剤シーズとしてさらなる研究・特許申請等を進めた。
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