2013 Fiscal Year Research-status Report
CD28細胞内シグナル活性化によるポドサイト傷害機序の解明
Project/Area Number |
25461624
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
此元 隆雄 宮崎大学, 医学部, 助教 (80315366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 顕弘 宮崎大学, 医学部, 助教 (30628889)
藤元 昭一 宮崎大学, 医学部, 教授 (80173467)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ポドサイト / CD28 / CD80 |
Research Abstract |
ポドサイト(糸球体上皮細胞)でのCD28の役割を検討するために、ポドサイトをpolyI:Cやピューロマイシンアミノヌクレオチド(PAN)で刺激し、その発現をリアルタイムPCRやウエスタンブロット(WB)で確認した。ポドサイト傷害時には、CD28 mRNA、蛋白は経時的に増加した。同時にCD80の発現を検討したところ、CD80のmRNA、蛋白もまた経時的に増加を認めた。 また、これらの刺激によってポドサイトにアポトーシスが誘導されるかフローサイトメトリーで検討したとこと、アポトーシス細胞の増加を認めた。そこで、CD28のシグナルがアポトーシスを誘導するか、CD28分子抗CD28抗体およびリコンビナントCD80蛋白を直接刺激したとこ、アポトーシスの増加は認められなかった。また。アポトーシスに関連する分子について、リアルタイムPCRを行ったが、変化は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、ポドサイトの傷害時にCD80とCD28が結合し、CD28の細胞内シグナルと活性化することによってポドサイト障害が誘導されると考えていた。そのため、ポドサイト障害としてアポトーシスについて検討を行ったが、優位な変化は認められなかった。当初の想定と結果が異なっていたため、改めて別の機序についての検討が必要となっており、遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞死以外のシグナル伝達の検討として、おそらく、当初より想定している細胞骨格の変化に関与しているものと想定される。 そこで、siRNAでのノックダウンの予備実験は進めており、今後は種々の刺激での細胞変化を確認する予定である。
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