2014 Fiscal Year Research-status Report
CD28細胞内シグナル活性化によるポドサイト傷害機序の解明
Project/Area Number |
25461624
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
此元 隆雄 宮崎大学, 医学部, 助教 (80315366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 顕弘 宮崎大学, 医学部, その他 (30628889)
藤元 昭一 宮崎大学, 医学部, 教授 (80173467)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ポドサイト / CD80 / CD28 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの検討で、種々の刺激によるポドサイト傷害時にCD80の発現が亢進することを確認した。そこでCD80/CD28のシグナル伝達がポドサイト障害に及ぼす影響を検討する上で、まず、ポドサイト障害される機序の確認を行った。PAN刺激によって、ポドサイトにはアポトーシスが誘導される。アポトーシスに関連する主要な分子の遺伝子発現をリアルタイムPCRで確認を行ったが変化が認められなかったため、酸化ストレスの影響を見るために活性酸素の蛍光染色とフローサイトメロリーによる定量を行ったところ、細胞内活性酸素の増加を認めた。また、同時にオートファジーの関連をLC3のウエスタンブロットで検討したところ、LC3-IIの増加を認めポドサイトでは恒常的にオートファジーの活性化を認め、PAN刺激とともにオートファジーの増加を認めた。ポドサイトにおけるオートファジーは細胞障害における防御機構として働いていることが予想された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ポドサイト障害機序におけるアポトーシスの関与を確認するために、主要なアポトーシス関連分子のリアルタイムPCRを行ったが変化が確認されず、当初は予定していなかった酸化ストレスのやオートファジーなどの他の機序を検討する必要があった。また、活性酸素を定量的に測定するためにフローサイトメトリーを用いたが条件の決定に時間を要した。検討項目の変更によって予定より時間を要したため、実験計画に遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
ポドサイト障害における酸化ストレスやオートファジーの関与が考えられたため、CD80/CD28シグナルがこれらの機序に及ぼす影響について検討を進める。また、細胞骨格に対する影響についても検討を進める予定である。
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