2013 Fiscal Year Research-status Report
小児期急性腎障害(AKI)後の慢性腎臓病(CKD)への進展に関する基礎的検討
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25461627
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
西田 眞佐志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50275202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜岡 建城 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60189602)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 急性腎障害 / 慢性腎臓病 / シスプラチン / 急性腎不全 |
Research Abstract |
急性腎障害(AKI)における病態を検討する目的で、マウスにおいてシスプラチン(CDDP)投与によるAKIモデルを作成した。C57BL/6Jマウス(10~12週齢)にCDDP(15mg/kg)を単回皮下投与し、投与後24、48、96時間後に血清中BUN(尿素窒素)、Cr(クレアチニン)を測定したところ、両者とも経時的に有意に上昇を認め、AKIを発症した(平均値:コントロール; BUN 23 mg/dl, Cr 0.07 mg/dl: 24h後; BUN 24 mg/dl, Cr 0.08 mg/dl: 48h後; BUN 42 mg/dl, Cr 0.16 mg/dl: 96h後; BUN 221 mg/dl, Cr 1.25 mg/dl)。CDDP投与96時間後の腎組織PAS染色所見では、皮質部から皮髄境界部に著明な尿細管上皮細胞の脱落、壊死を認めた。また腎摘出1時間前にBrdUを腹腔内投与した後、腎組織BrdU染色を行い、尿細管上皮修復をBrdUラベルによるDNA合成能を指標として検討したところ、CDDP投与96時間後で平均 0.79%の尿細管上皮細胞にBrdUの取り込みが見られた。また腎細胞のアポトーシスについてTUNEL染色により検討したところ、CDDP投与96時間後で平均 2.44%の尿細管上皮細胞がTUNEL陽性であった。本AKIモデルは、AKI後の慢性腎臓病(CKD)への進展に関する病態を検討する上で有用なモデルになり得ると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
急性腎障害(AKI)時の病態を検討するためのマウスモデルを作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、より臨床面に即した研究としていくために、小児心疾患患児などにおける心臓カテーテル検査時の造影剤腎症の発症機序について、尿中L-FABP(肝臓型脂肪酸結合蛋白)などのバイオマーカーを用いた検討なども行っていく予定である。
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Research Products
(4 results)